久々の単独行

またまた長い日記です。
家内と行くポタリングが増えて単独行する時間がなかなか取れなかったんだが、今日は雲一つない快晴、気温も25℃。週末は35℃を越えるらしいから、行くしかない！と決めて、早起きして仕事をあたふたと片付けて10時には家を出た。
電車で30分、Nauenで降りる。ここからRibbeckまでの11キロ程は整備されたサイクリングロードを行く。

サイクリングロードの掲示板。所々に名所などの解説が立てられている。今日は平日なのでほとんど無人状態。シニア男性４人組とスケーターの女性２名に出くわしたのみ。


青い麦は小麦か、、大麦は既に黄金色だ。

桑の花が満開、既に実がなり始めている。



芥子の花は逆光で見ると輝いて見える。

ニワトコも満開で、既に実がなり始めている。これもジャムにすると美味しい。


これがドイツの花の色。マイセンとかのお皿などに描かれているのはこういう草花だ。

騎上で携帯を見ている女性、、犬を連れた散歩？

ポプラ並木は美しい。人が通りそうも無い小径にポプラを植えたのは農作業の行き来を楽にするためだろうか、それとも昔は重要な道だったのか、、

このサイクリングロード、実は鉄道路線の跡である。しかも750mmのナロー路線で、戦後すぐ廃止になってしまった。だから道は超平坦で直線が多い。

昼顔が咲いている。Belle de Jourだな、などと思ってしまう。
最初の目的地、Ribbeck。ドイツ人なら誰でも知っている、このリベックの梨の木の話。テオドール・フォンターネが作った詩が有名。だから本当に小さな村なんだが観光バスも来る。



村には御領主のお城、農業施設、教会、学校、製酒工場などがある。



観光客が来るのでカフェ・レストランも３軒ある。大きな菩提樹の木の陰でコーヒーを飲む。歳と共に暑いのが苦手になってきているので日陰は嬉しい。

お城の向こう側には元小作人達の家が並んでいる。この差は大きいなぁ。


小さな村で観光で潤っているかと思いきや、キレイにレストアされた家もあれば朽ちかけている家もある。ここも典型的な旧東独の村だなぁと思う。

この先はサイクリングロードを離れ、隣の町Paulinenaueまでは一般道を行く。サンジェは25から30キロ位で流していると大変スムースで気持ち良い。


突然やってきた夏だがせいぜい楽しまなくては、、、自然界は既に夏姿。

大麦はそろそろ刈取りの時期だろうか。


Paulinenaueの駅はなかなか立派だが建物は使われておらず無人駅だ。
隣接して当時のナロー鉄道の施設が残っている。こういう建物を見るとわくわくする、というか鉄道が走っていた当時を想像してしまう。
ここからは今までは知った事のない道を選んで行く。

橋を渡り、この水路に沿った農道を行く。道は土、砂利、砂、くさなどバラエティに富んで大変楽しい。


ここで持って来た弁当を食べる。本日は（本日も？）ハンバーグサンドとキュウリとトマト。

トウモロコシはまだ背が低い。これから高温が続けばぐんぐん成長するのだろう。


こういう所謂悪路でもサンジェは走りやすい。ソフトな印象だが意外に小回りが利く。

道は段々悪くなってくる。地図に描かれている農道でもほとんど使われていない部分は草ぼうぼうだ。

地面は見えなくなってしまった。トラクターの轍があって走り難い。このまま次の村まで行くつもりだったが予定変更、少しマシな道を選んで右折。

家畜がいる所には人もいる。シベリアやパタゴニアではないから迷子になっても困る事はない。自然に見えても実は総て文明景観なのだ。


景色を楽しみながらのんびり走っていると知っている村に出た。


並木道というのは高度な文明だと思う。ローマ人の軍事的な発明だそうだが。


至る所で大型トラクターが動いている。今草を刈り取れば秋までにあと2回はくさを刈れるだろう。

今日は空がとにかく青い！雲一つない。


巨大なキノコが、、猿の腰掛けの一種か？

東独の模範農場、農場というようりも工場のように見える。


ふたたびダートを楽しんでから駅への道を辿る。丁度３時。駅でアイスを買って電車に乗り込む。40キロ程度なのに結構疲れた。暑さのせいか、悪路のせいか？
一般道を避けて再び農道へ入る。