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2015年06月03日09:59

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「長江の大事故の行方。三国志の舞台は今。18歳の選挙権」

◇中国で大故事が起きた。430人超が行方不明。これらの人は船底を上にして沈没した船内にいるらしい。中から叩く音、助けを求める声が聞こえるという。南京を出て長江を遡る観光船。多くの救助船が出て大騒ぎしている。
 私は最近の2つの事故を直ぐに思い浮かべた。一つは、穴を掘って事故車両を埋めようとした中国の新幹線事故。もう一つは昨年4月の韓国セウォル号の転覆。今回、船長が先ず脱出し救助され身柄を拘束されたことは、真実は不明ながらセウォル号事故と似ている。
 人命に関わる大事故が起きると、その対応いかんにより、その国の国柄が分かる。中国は一党独裁の国で、強大な国家権力に対し国民の権利は弱い。この国家構造により必然的に人権軽視になっている。そのことを示す象徴的出来事が1989年の天安門事件である。
 船内は地獄であろう。映画ポセイドンアドベンチャーを思い出す。気になるのは日本人の存在。日本人に人気の歴史の舞台であるから、私は日本人がいるのではないかと心配だ。
◇船の事故は湖北省荊州市。船の目的地には有名な赤壁がある。私は少年の頃、三国志に夢中になった。曹操の魏の大軍を、劉備と孫権の連合軍が火計でもって破った。お互いが敵を欺くために謀略の限りを尽くす。呉の名将・周瑜、劉に仕える天才軍師孔明。現在の中国のしたたかさを見ると、その背景に中国の悠久の歴史を感じる。こう書いているうちにも、激しい降雨と逆巻く波に翻弄される船中の人々の運命を思う。
◇18歳以上に選挙権が与えられる。昨日、特別委で可決された。本会議で可決されることは確実。世の中を変える一石になるだろう。
 18歳からの選挙権実現が直ちに若者の意識を変えることはないという意見がある。しかし、今までなかった権利が若者の手に与えられるのだから、多くの若者はこれは何だと考えるに違いない。選挙権が与えられることは、実質的に主権者の仲間入りをするということだ。これを形だけのものでなく実りあるものにするのは教育の責任である。18歳に一番近いのは高校教育だが、中学あたりからしっかりと政治や憲法を教えなければならない。私は県議の時、このことを主張してきた。まったなしである。生きた教育をして欲しい。近現代史を教える意義も重みも増したというべきだ。(読者に感謝)

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