北野武監督だし、藤さん大好き
だし、これはマスト
ということで、GW中の水曜日朝一の回で鑑賞。10分前くらいに行ったら、8割方埋まっていてビックリ
年齢層高めで家族連れや夫婦っぽい人たちが多かったかな。
70歳になる高橋龍三(藤竜也)は、かつては"鬼の龍三"と呼ばれて誰もが恐れた元ヤクザ。しかし引退した今は、息子家族のもとで肩身の狭い思いをしていた。そんなある日、オレオレ詐欺に引っかかった龍三。元暴走族の西(安田顕)が若い連中を束ねて"京浜連合"を名乗り、詐欺や悪徳商法で荒稼ぎしていると知っては、もはや黙ってはいられない。そこで龍三は、それぞれにわびしい老後を送る昔の仲間7人を呼び集め、"一龍会"を結成して京浜連合成敗に立ち上がるのだったが…。
いやぁ〜笑ったわ
今までの北野作品で一番コメディ色が強く、万人にお勧めしやすいことは間違いない。主要キャスト陣の平均年齢はなんと72歳
主演の藤竜也を筆頭に、近藤正臣、中尾彬、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健、小野寺昭らベテラン勢が絶妙のチームワークで魅了してくれた
"金無し、先無し、怖いモノ無し!俺たちに明日なんかいらない!!ジジイ最高!!"のキャッチコピー。若い連中はやっぱりまだ先のことを考えちゃうから、ジジイの無鉄砲さには敵わない。やりたい放題、身体は追いつかなくても度胸は抜群だし、肝が据わってるからね。北野監督流の皮肉たっぷりなストーリーと龍三たちのヤクザのお約束ギャクをたっぷり堪能できた
主演の藤さん。やっぱり素敵だわぁ〜
「アカルイミライ」
で心を鷲掴みされて以来、色々な作品で観ているけれど、あの年代で色気があって、かっこよくて、なおかつチャーミングさもあるってなかなかいないんだよねぇ。大真面目な顔して、次々バカなことやらされてるから、余計におかしくて
京浜連合のボス役の安田さんもイマドキのインテリヤクザがハマってたし、その京浜連合に属する下條アトムさんの小物っぷりもお見事だったなぁ。その他、龍三の息子役の勝村政信さん、キャバクラのママの萬田久子さん、マル暴の刑事に監督自ら、等々のキャストも適材適所。
ドタバタ任侠ものながら、老人たちが主役という視点が新しいし、テンポよく進むので観ていてストレスなし。こういう肩に力が入らずに観ることができる娯楽作って実は貴重だと思う。北野監督だからこそ実現できたんだろうなぁ。
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