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2015年01月18日01:33

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久保新二さんイベント

 高円寺バンディットで久保新二さん新刊発売記念イベントを見る。開演30分前に入るが、なんと前説でグレート義太夫さんが喋っている。仕事が長引かなければ全部聞けたのに。
 その後久保さんと、司会の石動三六さんのトーク、と言うより漫才が始まる。この2人のトークは、TSミュージックのストリップで初めて聞いたが、本当に面白い。開演前から満足度高し。
 イベント本番は、久保さんの俳優生活を振り返る映像。なんと最初は「大怪獣ガメラ」。ピンク映画デビュー前の作品。久保さんは警官の避難勧告を無視、ガメラ最初の犠牲者となる若者の1人。そしてデビューから70年代。若松孝二監督作でデビュー。初期は向井寛監督、稲尾実監督、山本晋也監督作が目立つ。和泉聖治監督作もあるが、久保さんは「相棒」に呼ばれないのか。
 未亡人下宿の時代になると、後半は見た作品が出てくる。電車での大胆な撮影、井上陽水の無断使用、さらにはテレビアニメの映像まで使っている。いい時代だった。
 80年代になると、滝田洋二郎監督作を始めとして、リアルタイムで見ている作品がある。懐かしい。このころは今と比べて予算があり、水中撮影まである。
 90年代から現在。「花井さちこの華麗な生涯」でのブッシュ吹き替えは大うけ。女池充監督を説教する映像も笑った。滝田監督との最後のコンビ作である「シャ乱Qの演歌の花道」や、「ウルトラマンダイナ」まである。二枚目時代から最近までの貴重な映像であり、切れのある編集もあって、これを見ただけでも来た甲斐があった。
 続いて滝田洋二郎監督のビデオメッセージ。ところが後半、これに久保さんが乱入。すぐに久保さんと滝田監督の漫才が始まる。これも面白かった。
 久保さんが「マスマスのってます」を歌うが、またも途中で強制終了。そしてゲストを招いてのトークショー。滝田監督に代わって来るはずだった杉作J太郎さんは、インフルエンザで急きょ欠席。代打の代打で掟ポルシェさんが登場。そして本の製作総指揮、飯島洋一さんも登場。3人に共通するのは、J太郎監督作「やる気まんまん」に出演していること。その映像を見ながらのトーク。久保さんの大ファンであるJ太郎監督は、現場で土下座して久保さんを迎える。久保さんはすぐ死んでしまう役だが、いきなり怪演。それに負けじとポルシェさんと飯島さんもテンション高い演技。この映画は制作会社も配給会社も倒産し、権利関係がわからなくなり、残念ながら今では見られないだろう。伏見直樹さんら久保さんの友人も登壇。楽しいトークだったが、ピンク映画関係者が来ていない。ホームグラウンドでは好かれていないのか。
 終了は9時半過ぎ。久保さんのイベントなのに、ほとんど時間が押していない。猛獣使いこと石動さんの司会のうまさだろう。客席の人口密度が高く、ちょっときつかったが盛況で何より。実に濃い内容であり、来てよかった。
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