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2015年01月17日23:50

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マームとジプシー「カタチノチガウ」

ストーリーはたいしてどうということはない。

3人の姉妹がいて、長女(母と前夫の子)、次女(新しい夫の連れ後)、三女(母と新しい夫の子)

の話。

長女が屋敷を出ていくのだが、実は新夫に侵されていて、次女はそのことを知ってて父親を求め、

その次女の会話を聞いた三女が父を殺す。

そういう話が、長女の初体験や、買っていた犬が新夫の喉を噛み、殴り殺されるとか、

そういうトピックス(そういえば、なぜか途中で灰かぶり姫の話が交差してた)を経て語られる。

役者は女性三人のみで、やはり藤田貴大らしくリフレインのセリフを効果的に語る。


観ていて思ったのが、あまり面白くないストーリーでも(今回はそうだと思った)、

そのセリフの波が寄せて返すようなリフレインがやはり効果的で、

ああ、あの時のセリフがここででまた出てくるのか、と、

舞台冒頭で発せられたセリフが後で本題に入ったりした時に、

観ていて頭の中で「繋がった感」があって、それが演劇鑑賞体験として、とてもグッとくるのだ。

その「頭の中で」繋がった感、岡田利規にも過去にあったが、より簡単なのに効果的で、

この手法は観ていてとても癖になって、しばらく離れられそうにない。


その『頭の中で繋がる感』、僕の以前の体験に置き換えるのなら、

「Zガンダム」第六話でアムロが初めて出てきたときに、

「あ、ファースト「ガンダム」と、繋がった!」というわくわくした気分、これに近い。

そう、藤田貴大の「繋がった感」は、脳内に『わくわく感』を抱かせるのだ。


この「繋がった感」からくる「わくわく感」、自分の作品に反映させないともったいない。

絶対に次の作品で使ってやる!
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