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2014年12月22日20:37

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「寄生獣」@TOHOシネマズ渋谷

「ヒミズ」映画を一緒に観て以来、染谷将太と二階堂ふみのどちらかが出ている作品は誘い合ってる友達とるんるん水曜レディースディだけど、公開2週目のレイトショーでも結構な入り具合。なかなか評判もよく、ヒットしている証拠かも。

ある日突然、地球に謎の寄生生物"パラサイト"が出現した。パラサイトは人間の体内に侵入すると脳を食べてその人間の身体を乗っ取り、他の人間を次々と捕食していく凶暴な知的生命体だった。そんなパラサイトの増殖は、人間社会に気づかれることなく、水面下で徐々に進行していた。ごく普通の高校生・泉新一(染谷将太)は、ある時パラサイトに寄生されてしまうが、偶然にも脳への侵入は阻止することに成功する。新一の身体全体の乗っ取りに失敗したパラサイトは、やむを得ず彼の右手に居座り、自らを"ミギー"(声:阿部サダヲ)と名乗って、新一に互いの生存のために協力し合うことを提案する。こうして、嫌々ながらも選択の余地なくミギーとの共生生活を受け入れるハメになる新一だったが…。

漫画に疎い私は映画化決定のニュースで耳にするまで、タイトルすら知らなかったんだけど、どうやら伝説的な人気漫画だそう。88年〜95年にかけて連載され、ハリウッドが映画化の権利を持ったが、制作には至らず契約が切れて、日本発の映画化が実現したらしい。

「ALWAYS 三丁目の夕日」や「永遠の0」などヒットを飛ばすVFXの名手である山崎貴さんが監督。「鈴木先生」や「リーガルハイ」などで知られる売れっ子の古沢良太さんが脚本。「告白」「悪人」「モテキ」といった話題作を次々手掛けている川村元気さんがプロデューサーに名を連ねていて、まさに磐石の布陣exclamation ×2捕食や戦いのシーンは結構なエグさで万人に薦めるのはちょっと気が引けるが、私はエンタメ作としてすんなり楽しめたわーい(嬉しい顔)

人間の驕りや傲慢さに対する戒め、生きることそのものについてが大きな1つのテーマ。母子家庭だが愛情いっぱいに育てられた新一には残酷すぎる母親(余貴美子)との運命が待ち受けているが、母親との関係が割と丁寧に描かれていたり、新一の高校に赴任してくる化学教師・田宮良子(深津絵里)が実は寄生生物で妊娠していて、産まれてくる子供はどうなり、田宮は人間的な感情が芽生えていくのか、といった母性にも焦点があてられている。

中途半端に侵入されてしまい人間と寄生生物の中間的存在になった新一。異常事態を案外すんなり受け入れ、目の前で寄生生物が人間をガシガシ食べたり、自らも狙われて殺し合いになったりするが、動揺や抵抗もあっさり目で苦悩や嫌悪があまり感じられないのがちょっと引っ掛かったかなぁ。でも、ミギーによって徐々に寄生生物寄りの思考になっていっていることも示されるので、そう考えれば許容範囲か。

ミギーの"人間一種のみを食べる行為は慎ましい"というセリフが印象的。言われてみれば、人間はありとあらゆる動植物を食べていて、単に生命を維持するためだけではなく、趣味嗜好で必要以上のものを摂っているし、おいしいものを求めて行列したりもする。序盤で出てくるこの言葉ひとつ取っても考えさせられるものがあった。

完結編は2015/4月公開。今作では顔見せ程度やエンドロール後の予告にちらっと出てきた役者陣の顔ぶれがまあ豪華ぴかぴか(新しい)浅野忠信、國村隼、北村一輝、大森南朋、豊原功補、ピエール瀧といった面々がどんな役で活躍してくれるのかexclamation & questionこの壮大な物語がどうなっていくのかexclamation & question待ち遠しいわぁ〜ハート達(複数ハート)
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