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2014年11月22日22:46

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初めてのジャージ

 こんなに柔らかで軽くて履き心地がいいのか(*^_^*)
 生まれて初めてジャージを履いてみたら、驚きと感動で一瞬、陶然とした気分になった。50万円のシルクのスカーフに顔を埋めたらこんな感じなのかしら。
 新聞の折込チラシでブックオフ逗子店がリニューアル・オープンするのを知って、昨日、サイクリングがてら冷やかしに行った。これまでは本だけだったのだが、衣服や家電なども扱う品揃えに。さしあたって欲しい物はないものの、大人向きのコミックや昭和の観光ガイドとか知らないマイナー雑誌などと出会えたらいいな、くらいのささやかな希望を毎回、期待している。
 つげ義春の奥さん、故藤原マキさんの『私の絵日記』が108円コーナーで売られていた。一冊持っているのだが、予備にもう一冊買い足しておこう。クロワッサンの編集者時代にたった一度だけつげさんのマンション(鉄筋アパート)を訪ね、藤原さんにこの本にまつわるインタビューをしたことがあって、本の内容とお人柄が全き一致していることに感動したことがある。
 奥付を見ると1984年5月20日刊だ。30年も前の本なのに保存状態がきわめてよろしく、まるで新刊本のように本文用紙が焦ていなかった。
 他にもう1冊買ってから2階に上がり、男性ファッションコーナーの特売品棚をちら見したら、つやつやな黒のジャージが売っていた。笑えることに白線入りのやつで、手にとってみたら内側にコットン生地のもう一枚が組み合わされている。これは暖かなそうだ。しかもまるで風船でも持っているくらいに軽い。
 2週間か3週間前、朝日の別刷りであなたはパジャマ派? という読者アンケート結果が載っていて、確か3分の2くらいがパジャマ派だったように記憶。Tシャツ+ジャージという人も結構いた。私は生まれてこのかた基本的にパジャマだ。
 ナイロン製ジャージはヤンキー御用達のファッションで、郊外の安い回転寿司店とかドラッグストアに行くと、ミニバンから降りる夫婦ともどもジャージ姿(子どもまでジャージ!)という光景が定番になっていて、私もそこを利用しているくせして、「なんだかなぁ。まだ若いんだからもう少しなんとか格好つけろ」と毎回思うのであった。
 そんな馬鹿にしているジャージをこの私が? と思わないでもない。が、手にとったジャージがほぼ新品だったのと開店記念的安さだったことが合わさって、買うことにした。
 で、うちに戻ってすぐに洗濯をし、今日の夕方、試しに履いてみたら、これが天使の肌触りだったのである。天使の肌を実際触ったことはないけれど。
 これはいい。あまりに気持ちよくて、近所に出来たばかりのコンビニへ行ったろか、と思ったほどだ。そうか、ヤンキー夫婦はこの味を知って手放せなくなったのだな、花より団子をとったのだな、と妙に納得。いまや安部総理以下、日本人の9割がヤンキーとなって、ちょっと不快なことを言われたらぶんむくれて拗ねたり、日々の出来事を舌足らずにツイットしてみたりで、ヤンキーを嫌っていたら世の中全てを敵に回さないといられなくなるような時代だ。ゆえに私もせめて入浴後はヤンキーファッションになって、ヤンキーの真似事をしたい。
 ジャージでクルマに乗ったり、ラズリと散歩したり……。
 いや、やめとこ。
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