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2014年11月22日22:26

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加藤義一監督イベント

 上野オークラで加藤義一監督イベント。その前に深町章監督02年作「本番獣欲 人妻を犯る」(公開題「痴漢レイプ魔 淫らな訪問者」)。盲目の女性が、眼球移植手術を受けて見えるようになる。しかし奇妙な幻や人の顔が見えるようになる。ドナーの女性は殺されていて、幻はその記憶であり、顔は犯人のものだった。
 「瞳の中の訪問者」のようだが、映画の製作の前に、「瞳は忘れない ブリンク」がテレビ放映されており、脚本の岡輝男さんはこれをもとに書いたのだろうと、公開時に思った。違うのは、現れるドナーの女性は明らかに幽霊。深町演出は、侵入してきた犯人に、女性が家の電源を切って対抗するサスペンスよりも、字を覚えたり、恋人との心のもつれの方を丁寧に描いている。楽しめる作品で、河村栞さんも懐かしい。
 そして加藤監督と城定秀夫脚本コンビの久々の作品「新人巨乳 はさんで三発」。ヒロインは加藤監督と言えば加藤泰、渡辺監督と言えば渡辺文樹監督、ジョー・E・ブラウンや「オール・ザ・キングズメン」の台詞にも通じている恐るべきシネフィル。それが自分が就職した会社が、ピンク映画の配給会社と出勤するまで気づかないのはひどいが、ここはコメディと割り切るべき。
 ピンク映画の題名を口にできず、フランス映画風のポスターを作って先輩に怒鳴られたりする。それが同僚の青年の助けもあって成長していくのが面白い。
 また、この作品はピンク映画への応援歌でもある。ピンク映画監督が夕日を見ながら言うセリフ、ピンク映画館で鉢合わせした妹カップルの賛辞など、それがヒロインの成長にもつながっていて、気持ちいいのだ。
 また、ヒロインと青年が最初に接近する屋上の、空をバックにした場面の清々しさ。そして社長と社員がタイトルを考えるうち妄想に入っていく「男って本当にバカ」な場面の可笑しさなど、印象的な場面も多い。ヒロインに一度しかカラミがないのも珍しい。初めてピンク映画の題名を元気に叫ぶラストまで、楽しめる作品。
 上映後イベント。支配人さんとアシスタントの星野ゆずさんのトークから始まるが、明日23日が誕生日のゆずさんにサプライズ誕生日ケーキ。そしてゲスト登壇。
 和田光沙さんは、なんと田中康文組助監督の出身。田中組でもチラリ出演。今回の登場場面はインパクトあり。めぐりさんは、眼鏡を1度も取らなかった劇中とはかなり違った印象。これからもピンク映画に出てほしい倖田李梨さんはこれが100本目の出演作となり、この場で表彰式。意外や立派なトロフィー授与。これからも出続ける、との番長の宣言が頼もしい。加藤義一監督も久しぶり。
 プレゼントでは、世界に1枚しかない架空のピンク映画ポスターまであり、あっという間の1時間。そしてサイン会には長蛇の列。今日は楽しい1日でした。
 
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