mixiユーザー(id:26574627)

2014年04月12日12:30

54 view

STAP騒動

 ガーネットの最新号(72号)に「不老長寿も夢じゃない?」と題してSTAP細胞のことを書きました。執筆当時はまさかこんな騒動が起こるとは夢にも思っていませんでした。1月末、小保方晴子さんらによってこの細胞の発見が発表されたときは、すごい発見だと興奮したものでした。
 ストレスによって細胞が万能性を持った細胞に初期化するという発想が何よりすごい。
 STAP細胞が実際にあるかないかは別にして、この発想は生物の有り様(種の維持)とも深く関わっています。例えば植物における落葉。猛暑の夏など、サクラがいっせいに葉を落とすことがあります。一般の人は、木が弱って葉を落とすのだと思うかもしれませんが、そうではなく、これは弱らないために木が自ら葉を落とす現象です。葉というのは成長活動を担う器官です。厳しい暑さの中で活動していると、ますます弱り、枯死という深刻な事態を招きかねません。人間でも猛暑の中で運動などしていると、熱中症で倒れたりするのと同じです。そうなる前に木は葉を落とし、睡眠状態に入るわけです。動物でもショウジョウバエなどは外的な刺激によって遺伝子に変化が生じることはよく知られています。
 というようなわけで、ストレスによる細胞の初期化もあり得ると思えたのでした。
 今回の騒動でSTAP細胞の存在自体が疑われ始めていますが、あってくれたらいいなあと淡い期待を抱いています。小保方さんの論文はお粗末でしたが。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する