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2013年04月07日21:58

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四都物語のはじまり

旅立ちの3月22日の金曜日の朝は、近年には珍しく何事もなく東京駅に着く事が出来ました。
しかし、通勤ラッシュも終り、のんびりした雰囲気の京浜東北線のホームから降りますと、コンコースはもう春休みなのか子連れの家族の緊迫した叫び声があちこちで行き交い、旅行客で大混雑なのでした。

歩き始めると、キャスター付の旅行カバンを後ろに長く引いて歩く人々が時折いるので剣呑至極、危なくっていけません。
左右から来る人と行き違う時に、そんな人だと思いもよらず見えない家来が後ろについてる様なもんで、オマケに引き棒(でいいのかな?)が低い位置にありますから引っ掛かってつんのめりそうになりました。
大事な旅立ちの時なのにナンテことしゃがる!

―ウチのヨメはんが長くキャスター付のカバンを買おうとせずに、リュックを背負った亭主に大きなカバンを持たせてヒイヒイ云わせてたのは、よっぽど手酷い目にあったからなんでしょうなあ。
長く出張の多い仕事をやってましたから、二、三度くらい駅や空港でひっくり返ったのかもねえ。
あんまり荷物持ちのワシがぶうぶう云うんで、その出張の多い会社がつぶれてしまって、しばらくしてからようやく大キライっていうキャスター付のカバンを渋々買ってくれたような気がします。
でもこないだのイタリア旅行の最後のローマの夜に、お土産を入れるの専用に、次の旅行にも使えるからと積極的に、お洒落で格好いい高価な旅行カバン、勿論キャスター付のを買い込んだから、もうすっかり傷は癒えたようですけどね。

いずれにしてもキャスター付の旅行カバンにはお互い様に気を遣って歩かねばなりません。
些細なことにナーバスになっているようですが、実は訳がありましてな。
去年、我が母校が東京都の秋季大会で優勝しちゃって、春のセンバツに出場するだなんて夢のようなハナシが現実になって以来、果たして無事に甲子園に応援に行ってアルプススタンドに立てるんだろうか…何か我が身によからぬ事が起きるんじゃなかろうか、と疑心暗鬼になってるんです。
オマケに関西の飲み仲間たちと、去年の祇園祭で遊んだばかりなのに、思いもよらずまた逢えるだなんて、ワシみたいな人間が、こんなに幸運に恵まれていいんだろうか、きっと何か災いが…
オッチャンは、こんなところでヤられてたまるか!と、地下1階にある名店街にさっさと避難して、駅弁にするか普通のお弁当にするか、はたまた色々なお惣菜セットとの組み合わせにするか、ヨメが到着するまでたっぷり悩むことにしました。

無事にヨメはんとも合流できまして、駅弁を買い込み、ビールよし!日本酒よし!週刊誌よし!と、後は新幹線を待つばかりとなりましてホームの待合室に寒さを避けて入りました。

おんや、ガラス越しに、ニコニコした乳母車の男の子に手を振られて、振り返したらすっかりなつかれてしまいました。
なんだか照れくさくて嬉しくて、くすぐったいような旅立ちの朝になりました。
指を二本出して二歳?って訊いたら、そうだよって二本、かわゆい指を立ててくれました。
もう大変なご機嫌ですハート達(複数ハート)
ふうむ、子ども連れの多い東京駅も悪くはないなあ…
ま、お互いニコニコして幸せでいられるのは、このガラス越の距離が秘訣かもしれないけどね。

新幹線もつつがなく発車いたしまして、お待ちかねの時がやって参りました。

フォト フォト

今回はきちんとした駅弁にしましたので、山口県の銘酒“東洋美人”にも、某クラシックラガーにも負けなかったんで、とてもしやわせでした。
前回の、歳末「きらきらうえつ」新潟・山形旅行では、大宮駅で乱心して、こじゃれたデパ地下お惣菜なんかを揃えていい気になったのですが、どうにもこうにも旅空の、それも列車内の旅情と共に味わうお弁当としては相応しくなく、折角の新潟の地酒にも、大好きな某クラシックラガーにも全く合わず、オッチャンは深く恥じたことでしたからねい。

幸せな刻は過ぎ、宿直明け故の眠気に誘われうとうと、あ勿体無いから、もっと旅情を…と無理やり車窓を見たら
富士山がexclamation ×2

フォト



頼むから噴火しないでね、って思わず心の中で手をあわせました。
夢の甲子園のアルプススタンドに立つまであと一日です。
Asai(^o^)/

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