何かの文化施設の3Fに音楽室があるというわけではなく、「3F音楽室」という名前のスペースだった。もちろん三階にあるのだが。
JR千駄ヶ谷駅から徒歩10分くらいだろうか。
日曜昼間のライヴ。休みの日の昼間のライヴやコンサートは贅沢だなあ、と思う。
さて今日はお馴染みのお二人の初共演。
Triniteというユニットの主宰者であり、アウラのアレンジャーでもある、ピアニストにして作曲家のshezoo女史。
ジョングルール・ボン・ミュジシャン(JBM)やネーモー・コンチェルタートといった古楽系のグループを始めとして、様々なところで活躍しているバリトン歌手の辻康介氏。辻さんはアウラのイタリア語指導も行なっている。
なので、おそらくアウラ絡みの縁で実現したライヴなのだろう。
辻さんが作曲家・ピアニストと新たな音楽を創るというプロジェクトの4回目なのだそうだ。
辻康介:歌
shezoo:ピアノ
01.イタリア民謡:霧の村
02.shezoo(詞:shezoo):MOONS
03.shezoo(詞:寺山修司):子猫
04.shezoo(詞:shezoo):人間が失ったものの歌
05.武満徹(詞:谷川俊太郎):昨日のしみ
<休憩>
06.伝承曲:ゴリアードのアヴェ・マリア
07.shezoo(詞:shezoo):砂漠の狐
08.shezoo(詞:shezoo):天上の夢
09.shezoo(詞:瀧口修造):瞬間撮影
10.武久源造(詞:金子みすず):明るい方へ
11.本居長世(詞:野口雨情):(題名失念…)
<アンコール>
12.イタリア民謡:ベラチャオ
セットリストは聞き取りなのでいい加減かも。
11曲目の曲名を判る方がいらしたら教えてください。
これは思った以上に楽しい。
シリアスな中にも遊び心があって、時間が経つのを忘れた。
辻さんの歌を聴くのは久しぶりだが、張りのある声で、歌に説得力がある。
shazooさんはいい曲を書く。
いつも言っていることだが、ヴィジュアル・イメージを喚起する。辻さんも似たようなことを言っていたので、我が意を得たりという感じだった。これはshezooさんの個性なんだな。
聴き慣れたTriniteの曲もいつもと違う姿で興味深かった。
抒情的な詞もいいね。なんだか刺激されて、久しぶりに言葉を紡ぎたくなった。なっただけだけど。
瀧口修造は日本のシュルレアリスムを代表する詩人であり画家でもある。
若いころずいぶん影響を受けたものである。
何が飛び出すかわからないおもしろさ。
これは是非継続してもらいたい。一度限りではもったいない。
ちなみに、ピアノはディアパゾン(DIAPASON)だった。初めて聴いたかも。
そういえば、アウラの卒業生の星野典子嬢が来ていた。
元気そうで何よりだ。アウラとの交流もずっとあるようで安心した。
夕方の部にはアウラの畠山真央と菊地薫音が来るらしい。
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