何年か前のことだが、ネット上で「今はツインテールが流行っているようです」などという記事を見かけた。
え? 何で今ごろツインテール? そりゃあ見た目のインパクトでは何物にも負けないけど、と思いつつクリックしたら…。
女の子の髪型でした…。
いわゆる「二つ結び」というやつで、それがアニメやゲームの影響でマニアが言い出したのが始まりとされているらしい。それが今や一般的に通用する言葉になっている。
ポニーテールが颯爽とした印象で年齢を問わないに対し、ツインテールは可愛らしく幼い印象で、現実にはローティーンまでだろうという気がする。小学生なら似合うだろうが、中学生になるとちょっと厳しいのでは…。
いや、そんなことを言いたかったのではない。
ツインテールと言えば、われわれの世代としては絶対にあの怪獣でしょう。
ブーツの爪先に顔を付けて、鞭のような尻尾を二本付けました、というような見た目のインパクトが強烈な怪獣だ。
『帰って来たウルトラマン』に登場する。
初めて見たときはひっくり返りそうになったね。怪獣もここまで来たのか、と思ったものである。おそらく日本の歴代の怪獣の中でも、そのフォルムの独特さでは一二を争うだろう。
実は大好きな怪獣なのだ。
そんなに弱い怪獣ではないが、強いというほどでもない。
グドンと共闘しウルトラマンを窮地に追い込むくらいには実力者である。
最終的には仲間割れしてグドンに倒されてしまう。グドンの餌という設定があるらしいが、食べられているシーンはなかったように思う。なので設定だけなのかもしれない。
後年、実は水の中が得意という設定で強敵として甦ったらしい。
でも、そんなことはどうでもいいのだ。
常識を覆したかのようなあのフォルムで存在価値十分ではないか。
愛すべきツインテール、眠そうな目がチャーミング。
それにその肉はエビに似て美味しいらしい。
食う気にはならないが。
で、なんでツインテールの話になったかというと、近々『円谷プロ全怪獣図鑑』なる本が出版されるのだ。これを買うかどうかは思案中。全怪獣と言われても、半分以上は知らないだろうしなあ。でも、怪獣は見ているだけで楽しかも、と思ってみたり。
さらに日経エンターテインメントから『ウルトラマンの時代 1966〜1971テレビ特撮ブームのヒーローたち』なるムック本が出た。これはまさにツボにはまる時期のものなので迷わず購入した。
というわけで私の中でにわか怪獣ブームが起こっているのである。
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