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2013年03月03日21:34

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朴葵姫(パク・キュヒ)@三鷹市芸術文化センター風のホール

今日は桃の節句。ひな祭りである。
全く関係ないが、今日は日曜のマチネー。
待ちくたびれた朴葵姫(パク・キュヒ)。わが家ではパクちゃんと呼んでいる。
女の子と言った方がまだ似合いそうな可憐なお嬢さんである。
実は凄腕ギタリスト。
村治佳織以来のギター界のヒロインと評判である。
昨年のリサイタルはことごとく日程が合わず、かろうじてインストア・イベントで聴けたのみ。それでも1メートルも離れていない至近距離で聴けたのは貴重だった。

フライヤーの「天使のトレモロ」というキャッチコピーは字も躍っていて、まるで「天使のブラ」みたいなノリだが、悪くない。「天使のトレモロ」ともうひとつ「珠玉のレガート」というのもある。

最新アルバム『スペインの旅』収録曲を中心にしたプログラム。

01.スカルラッティ:ソナタ K.178 / ソナタ K.14
02.ディアベッリ:ソナタ イ長調より、第2、3、4楽章
03.トローバ:ソナチネ
<休憩>
04.タレガ:ラグリマ
05.タレガ:アルハンブラの思い出
06.バークリー:ソナチネ
07.アルベニス:カタルニア奇想曲
08.アルベニス:アストゥリアス
09.ファリャ:漁夫の物語 / きつね火の歌(バレエ『恋は魔術師』より)
10.ファリャ:粉屋の踊り(バレエ『三角帽子』より)
11.バリオス:最後のトレモロ
<アンコール>
12.リョベート:聖母の御子
13.ディアンス:タンゴ・アン・スカイ

音も綺麗だし、技術的な不安は全くない。
若々しく溌剌として気持ちがいいね。

前半のキッチリした構成の曲は少々カッチリしすぎているかな、という気がしないでもない。いい意味での遊びが出てくるともっと良くなるような気がする。もともと有名な曲とは言えないので、聴かせどころが難しいというのもあったのかもしれない。
それでも印象は決して悪くない。

逆に後半は伸び伸び弾いている感じだ。
『アルハンブラの思い出』や『最後のトレモロ』では確かに天使のトレモロと称えられる美しいトレモロが聴けた。『アルハンブラの思い出』では若干指の乱れがあったようだが。
『アストゥリアス』は大好きな曲なので嬉しい。タレガの『ラグリマ』もいい曲だ。
ファリャではノリノリの熱い演奏を聴かせてくれた。

アンコールの2曲も嬉しい選曲。
切なく美しい『聖母の御子』も好きな曲だ。ギター曲としてはすでにスタンダードか、という『タンゴ・アン・スカイ』は清潔感の溢れる演奏だった。

今回出遅れていい席が残っていなかったので、二階のバルコニー席を手配した。
小さなホールでは二階も意外に見やすいのだ。
ところがここは二階自体が高いため、ステージまで角度があり過ぎて、椅子に深く座ってしまうと全く見えなくなってしまう。浅く座って背筋をピンと伸ばさないとダメだった。なので体が痛くなってしまったよ。
このホールは二階席はやめた方がよさそうだ。

1stアルバム発売時、そのアイドル然としたジャケットで購入をためらってしまった。
2ndと3rdは大人っぽく写っているが、実際は1stのジャケットがいちばん近い。
そのくらいあどけない顔立ちをしている。小柄だし。
醸し出す雰囲気がほんわかしているというか、ほのぼの系のキャラである。しかし、凄腕。そのギャップがいいね。これは人気が出るだろうなあと思う。
握手した手は小さく華奢だった。

それにしても、ギターが大きく見えたなあ。。。

春めいた風を思わせるような心地いいコンサートだった。
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