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2013年01月09日08:51

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【バレエ】シェフチェンコ「ジゼル」(12月29日)

ヨットに車のレストアに海外旅行にと、
老境にさしかかりつつも
いまだアクティブな知人の大学先生ご夫妻は、
いつお会いしても仲がよく、
レストランに寄るとお店の方にもよくそう言われるのよ、とノロける。
秘訣をたずねると、
子供がいないからかしらね、とまた微笑む。

一方、シェミウノフ王を観ていると、
オーロラの溺愛ぶりにはつい笑ってしまい、
いまは毎日がそうなのだろうなあと思うと、
これまた思い出し笑いをしてしまいます。

子供は可愛いけれど、
育児ノイローゼがこうじて児童虐待に走ったり、
経済的プレッシャーを感じる人も少なくない。

人生人それぞれ、何が幸せかは、
本人次第なのでしょうね。

*   *   *

今朝の中国の報道番組では、
さっそく日本の防衛費の増額について触れていましたが、
画面に出てきた図は縦棒が2本。
それぞれが2012年度の実際の防衛費と、
予想される2013年度の防衛費を示し、
こーんなに増えるんだよ! とアナウンサー。

たしかにまあ、そうなんだけど、
ここ何年も日本の防衛費は下降の一途で、
誰かさんのせいで一転増加になったんだよ、
ということには一言も触れない。
円高/円安の転換で、
見かけの数字が大きくなったことには、
当然ながら、見て見ぬふり。
(国際慣習的に、防衛費はドル立てで比較する)

どこかの政治家は、あいかわらず話せばわかる、
みたいな寝言を昼間からうそぶいているけれど、
わざとやってる相手に理屈は通じないんですよね。

今日本がするべきことは防衛費の増額ではなく、、
国内の憤懣のはけ口として日本は利用されているだけなんだ、
日本には戦争するつもりなんかないんだよということを、
世界と相手国の国民にPRすることだと思うんですが。

防衛費を増額しても、相手に口実を与えるだけですからね。

*   *   *

2012年の見納めは、表題公演でした。

セルゲエフ版で、細かいところの違いはいろいろありますが、
「くるみ」同様、こちらも観客のイメージする通りの演出です。

帯同オケは第九に取られてしまい、演奏は東京ニューシティでしたが、
ここにしてはまあまあだったんじゃないかな。指揮もバクランさんだし。

ただ、群舞はびっくりするほど足音がうるさく、これにはがっかり。
24日から28日まで、予定表に公演はないのですが、
まさかその間、本国を往復していたとか?

主役以外の配役も、ちょっと物足りませんでした。
移籍してしまったドムラチョワさんは仕方がないとして、
田北さん、マツァークさん、ハニュコワさんほか、
めぼしいダンサーがほとんどいない。
たぶん、本国と戦力を2分しているのでしょう。

失ってみて初めてありがたみがわかる、とはよく言われますが、
母国のファンには申し訳ないけれど、
大挙して主力を投入してくれていたマールイに比べると、
どうしても見劣りしてしまう。

でも、主役の二人は、期待どおりの素晴らしいパフォーマンスでした!

マトヴィエンコ・アルブレヒトは、ルグリさんとコボーさんの中間、かな。
遊びではないけれど、ジゼルが本命というわけでもない。
男性の視点的には、「等身大のアルブレヒト」。(笑)

フィリピエワさんは、テクも凄いけれど演技も絶品。
「ジゼル」を観てうるうるしたのは、いつ以来だろう。
特に変わった解釈ではなく、オーソドックスな演出なのですが、
見慣れているはずの、ひとつひとつの所作に説得力がある。

たとえば、なるほどと思ったのが、首飾りをもらったあと、
家に入るバチルドの後ろ姿を見送る場面。
フィリピエワ・ジゼルは視線を落とし気味にして、
彼女のスカートをじーっと見てる。(^^)

バレエをして「総合芸術」とは、よくぞ言ったものです。
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