エンジンブロー

2012年8月21日 火曜日　晴れ
　起床6時45分頃。出発10時半頃。
　昨日の人はメアドを交換することもなく別れてしまったなあ。昨夜日記を書ききれず、朝続きを書いている間にダートを求めて走り去った。トランポとテントはそのままなので此処をベースキャンプとしているのだ。

　昨日エンジンの異音が発生したのでこれからのミッションは無事バイクを家まで帰す事。走り方も変えた。エンジンをなるべく動かさない。加速と惰行を繰り返す。

　日本海側のルートで帰ることにした。太平洋側にだけは迷惑をかけられない。

　能代に着いた。米代川河口に向かってみるが間違えて違うところに出て国道7号線の秋田側に出る。ま、次の機会ということで南下する。

　八郎潟に入り県道42号線を走っていると左に高速フラットダートがふらっと入って飛ばしたのがいけなかった。エンジンブロー！エンジンが逝ったのが判る。
　少しエンジン始動を試みるがすぐに諦める。ちょうど県道42号線に戻る所だったのが微かな幸い。

　県道42号線をバイクを押して歩く。暑い。駅とか街とかに行く考えはすぐに吹き飛んだ。最短の集落へ。そこは大潟村だった。

　着く前に軽トラに乗った、かつては美人だったろう年輩の女性が心配してくれる。2度程来て2度目にはガソリンスタンドと整備工場の情報をくれる。気持ちだけでも有り難い。
　ガソリンスタンドは在った。整備工場も有るようだ。しかし整備して治る状況でない事は判っている。

　大潟村には道の駅がある。とりあえず、そこに停めて携帯で調べる。
　携帯で少し調べたが、秋田にはバイクを輸送する業者の拠点がないという悲しい情報が得られる。
　やはり、地元の人に訊いた方が良いのでは？と、先ほどスルーしたガソリンスタンドに行き訊いてみる。
　前例がないとか、ヤマトが扱っているとか。そのヤマトに問い合わせてみると47000円くらいとのこと。とりあえずキャンセルにして再び携帯をいじる。

　盛岡デポから柏デポへ15200円で配送してくれる業者を見つけ、そこに決めた。
　大潟まで引き取りに来ると約1.2万円アップ。自宅へ配送だと約1万円アップ。特に前者は何時になるか判らないので預かってくれる所を探さねばならぬ。

　秋田に行ってレンタカーを借りよう！

　大潟から八郎潟へのバスは1日4本しかない。次のバスは17時18分。1時間ほど待って、それに乗る。

　秋田市内のレンタカー会社に携帯で調べたり直接電話したりして調べたが芳しくない。トラックは空きがない。バスに乗り込んだ直後トヨタレンタカーから絶望的な電話が来た。その後、幾分楽観的な電話も来たようだが携帯の電池が無い！

　秋田に電車で着いたのは18時半頃。留守電に入った情報では大曲に19時前に着けばハイエースが借りれるとの事だが不可能。
　もう大潟には戻れない。今夜は秋田の漫喫か？と思いつつレンタカー屋を探す。

　秋田駅前のニッポンレンタカー、携帯や電話での問い合わせでは絶望的な回答しかよこさなかったのに駐車場を見ると軽トラがある？！ダメ元で訊いてみる。「大丈夫ですよ」と！？まあ、軽トラは中央センターで把握しておらず営業所の管轄だという事情がある様だが。

　貸出出発時間18時41分。さて、この軽トラ、シガーソケットがない！それが在りそうな場所にはメクラ蓋が有る。仕方なくコンビニで使い捨て充電器を購入。

　軽トラにはナビがある。車は乗り慣れないので使わせてもらう。が、しつこく高速に乗せようとする。脇道に停めて設定変更。
　その後、国道7号線を行くのかと思いきや、このナビ優秀だ！空いてる道ばかり指定する。

　大潟の道の駅でバイク回収。ガソリン満タンにしてから80km程しか走っていない。寝かして運んだら必ずガソリンが漏れる。だからタンクを外す。
　家で外す時は簡単に外れるのに車載工具だけでは簡単に外れない。レンタカーの車載工具は？と探したが無かった。苦労はしたが何とか外れた。

　大潟の道の駅ではチャリダーの学生が大勢泊まっている。私も昔チャリダーだったので「頑張って下さい」と声をかける。自分も頑張んなきゃならぬのだが。

　ナビに盛岡を登録して向かってみるのだが、いい時間。船越のローソンで酒を買って引き返す。レシート時間22時02分。
　道の駅に行くのは気が引けるし、ツェルトを張る地面も無い。南の池公園キャンプ場（無料）に設営。
　正確にはキャンプサイトではなく駐車場に設営。乗り入れ不可のキャンプサイトまで、この時刻に荷物を運ぶ気力は無い。無料なのだし「サイトが何処だか判らなかった」と
言えば叱られまい。
　麦酒開栓時刻23時前。今夜は一杯目も麦酒じゃなく第三の麦酒だが。
　夜通し破裂音が聞こえる。銃声か？まあ此処まで弾は飛んでこないだろうが。