昨夜、午後零時前からマイミクさんから送られてきた書き下ろし新刊文庫を読み始めた。展開と構成が面白く、200ページほど読んだところで寝た。午前2時前だった。もう少し起きていたらF1カナダGPのテレビ中継が始まるのだが、目がどうにも疲れたので諦めて寝た。
今日は午前中に残りの200ページを読了し、ラーメンを食べに街へ出た。帰りに島森書店に立ち寄って、もしあれば目立つように陳列しようと思ったのだが、残念ながら光文社文庫は5月発行の数点が平台に積まれていただけだった。
早々に自宅へ戻ったら、ポストの中にアマゾンから送られてきた厚封筒があった。
ジャン・ジオノ、『喜びは永遠に残る』(山本省訳)。
金曜日の深夜に注文していたことを思い出した(苦笑)。
iPadを買ってからさらにYouTubeを見る機会がさらに増えた。ちなみにiPadにはSafari(ブラウザ)とは別にそのものずばり「YouTube」というアプリが最初からインストールされている。
金曜日はジオノの名著『木を植えた男』を見た。これでジオノ熱が再燃して、彼の人生観や倫理観が具象化した最高傑作を読んでみることにしたのだった。
土曜日は村上春樹のカタルーニャ国際賞受賞式スピーチだった。4つに分けられた動画を順々に見続け、見終わって1分後には眠りに就いていた。2つが終わったところで睡眠薬を飲んでいたから。
日本の無常観について話を始め、さらにこのたびの震災について語り始めた。エルサレムでの受賞スピーチ同様、政治的な話に言及していき、反原発派はかつて「非現実的な夢想家」とされたというようなことを淡々と語り始めた。
エンディング近くになって、改めてこんなふうに言い切っていた。
「夢を見る事を恐れてはなりません」「理想を追うことを恐れてはなりません」
村上は用意していたスピーチ原稿をほぼ順序通りに読んだということもあって、起承転結と論旨がきわめて明解な内容だった。
iPadも(紙の)本も、実にパーソナルなものだと思う。私と対象物に隙間なくぴたっと相対する。パソコンでもYouTubeは見られるし、テキストも大きな画面で読めるのだが、なんとなく距離感が伴ってしまい、親密度が減じられるところが長所でもあり短所でもあるような気がする。
ログインしてコメントを確認・投稿する