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2010年09月23日23:32

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陰陽座@JCBホール

秋分の日の今日は荒れ模様の天気。
お彼岸のお中日にこの天気は大変だなと思いつつ、水道橋のJCBホールに向かった。

陰陽座のライヴである。

平安装束を身に纏い、ツイン・リード・ギターのメタルサウンドに乗せて、妖怪や怪異や伝承を歌う。
美メロ満載の曲に、高度な演奏力。CDよりもライヴの方がグレードが高いのではないか、と思ってしまうほど。複雑な構成の長尺曲を得意にしたり、さりげなく変拍子を組み込んだり、そうした点ではプログレ的な文脈で語ることも可能だ。
その中でも紅一点の超絶ヴォーカル黒猫の存在感が際立つ。伸びのあるハイトーン・ヴォイスに、原曲通りに歌いこなす歌唱力、童女から老婆までを演じきる表現力など、どこをとっても一級品だ。アニー・ハズラムやケイト・ブッシュの影響を受けたというのも納得である。

18時開演で、終了は21時過ぎ。3時間超えである。

01.靂(かみのふるめき)
02.狸囃子
03.煌
04.妖花忍法帖
05.甲賀忍法帖
06.目々連(もくもくれん)
07.しょうけら
08.青坊主
09.睡(ねむり)
10.煙々羅(えんえんら)
11.鬼一口
12.百々目鬼(どどめき)
13.醒(めざめ)
14.月に叢雲花に風
15.貘
16.生きることとみつけたり
<アンコール>
17.魔王
18.蒼き独眼
19.おらびなはい
<アンコール2>
20.陰陽師
21.亥の子唄
22.ヘヴン・アンド・ヘル(ブラック・サバスの曲)
<アンコール3>
23.喰らいあう
<アンコール4>
24.鬼斬忍法帖
25.窮奇(かまいたち)
26.わいら
27.殺生石(組曲『九尾』より)
28.悪路王

5曲目『甲賀忍法帖』はたぬ〜お気に入りの曲。アニメ『バジリスク』の主題歌で、CDではあの一噌幸弘氏が前奏と間奏で笛を吹いている。

6曲目の『目々連』は、あの「ゲゲゲの女房」で娘の喜子が修学旅行で目撃した妖怪である。陰陽座史上最も遅い曲かもしれない。ライヴで聴いたのは初めてだ。

9曲目の『睡』は陰陽座というバンドがどのようなバンドかを知るのに相応しいコンパクトにまとまった曲。間奏で変拍子の部分があるのだが、そこになるとノリノリだった観客の動きがピタリと止まるからおもしろい。みんな変拍子がにがてなのか?

10曲目の『煙々羅』も妖怪の名前。歌詞に「会者定離」という言葉が出てきて、私はこの言葉が好きなので妙に気になる曲だった。

アンコールでの『ヘヴン・アンド・ヘル』は先ごろ亡くなったメタル・シンガーのロニー・ジェイムズ・ディオを偲んでの特別演奏。こういうことでもないと陰陽座のカバー演奏など聴くことができないだろうと思う。
オジー・オズボーンを解雇したブラック・サバスが新しいシンガーとして迎え入れたのがロニーだと知ったときは驚いたというよりも、戸惑ったという方が当たっていた。そんなことを思い出した。

4度目のアンコールの怒涛の展開には唖然とさせられた。4度目のアンコールでここまでやるか、というのもそうだが、攻撃的なリフの嵐と有無も言わせぬ強引さにカタルシスを感じた。

それにしても凄いバンドだと思う。
ロックだとかメタルだとか、そんなのはどうでもいい。ワン・アンド・オンリーの道を行く陰陽座というもの自体がひとつのジャンルになっている。
似非ロックバンドとは根本的に異なるホンモノである。

しかし、結構疲れた…。
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