mixiユーザー(id:12290372)

2010年04月15日21:38

11 view

角館町巡り

二度寝したのに、起きたらまだ8時前でした。
良く寝ました。
顔を洗おうと浴室に行ったら、そうそう、ここ田町武家屋敷ホテルの浴室は、珍しく広めの家庭サイズのユニットバスなんでした。
昨日着いてすぐに覗いた時は入ってみるのが楽しみだったのに、今朝は、なんかもう今更って感じで…
昨夜の料理の余韻で気持が良いせいか、外の景色が見えない朝風呂に入る気分じゃなくなりました。
勿論、オジサンには朝シャワーの習慣はないしね。
(今にして、心残りです…)
洗顔してから、持参のパジャマを部屋に用意された作務衣と羽織に着替えて食堂に向かいました。
ホテル内はリラックスして作務衣と羽織でどうぞって、せっかくの心遣いですからね。
あ、パジャマは、来る時が宿直明けでしたからリュックに入ってただけで、わざわざ持って来た訳ではありませんよ。
でも浴衣で寝るのは朝起きたらぐちゃぐちゃになってるのがイヤだし、自分のパジャマで寝るほうが快適なのは確かなんで、これからの旅行には必需品になるかも知れません。

フォト

おんや、ホテルの食堂は誰もいません。
僕らだけのようです。
食卓は雪国らしく掘りごたつになっていて、床暖房ですから温かいです。
あ、僕らの部屋も床暖房で、壁には空気清浄器までついてましたから快適そのものです。
のんびりたっぷり朝ごはんを頂きました。
帰りの新幹線は夕方6時近いので、今日一日、角館の町を隅から隅まで歩いて満喫する予定です。
腹ごしらえはちゃんとしておかなくてはね。
チェックアウトの10時近くまでのんびりして、フロントの角館美人さんに夕方まで荷物を預かってもらえるか尋ねたら、気持よく引き受けてくれました。
ああ、フロントの前に置いてあるお土産品をみんな買ってあげたくなりました。
町のお土産店にも同じ物があったけど、このフロント(角館美人さん)の前の棚にある品物は、どこか違うように見えて仕方ないのです。

先ず町の一番北の武家屋敷にある“平福記念美術館”に行きます。
ホテルは一番南の田町武家屋敷にありますから、角館の町を朝から縦断する訳です。我ながらすごい=^ェ^=

ホテルのある田町から、商人や町人の町だった「外町(とまち)」に入れば、まず古い建物や土蔵に目を奪われます。

フォト

この薬屋さんや雑貨やさんにはびっくりしました。

フォト

フォト

フォト

フォト

町の空き地に“ばっけ(フキノトウ)”がたくさん生えているのにヨメはやたらにびっくりしてました。

フォト

フォト

―都会育ちでスーパーや、お蕎麦やさんの天ぷらでしか見た事ないから、びっくりするよねぇ。

「内町」(武家町)に入った途端に、武家屋敷通りの道のあまりの広さに驚かされます。

フォト

カゴや馬車の時代に、こんなに広い道路が必要だったんでしょうか。
せこい現代人は直ぐにそんな事を考えてしまいます。
ひょっとしてお殿様の行列の為かなあ、いや、江戸時代の武家屋敷の表通りはこのくらい広いのが当たり前だったのか。
あ、そういや子どもの頃の東映のチャンバラ映画に出て来た道も広かった…
然りとて松江の武家屋敷町とも違うし…
そう広くない町に、武家屋敷の町と普通の町人の町が隣り合ってますから、その違いがはっきりわかるのも角館の面白いところです。
気持がせいせいするほど広い道の両側に旧い大きなお屋敷がずっと続き、そしてお屋敷内に見事な枝垂れ桜が幾本もありますから、思わずうなってしまいました。
咲いたらさぞかし、ポスターや写真のようにきれいなんでしょうねぇ。

フォト

う〜む、「非公開」なんて札が掛かったお屋敷がありますぞ。
観光客が勝手に入り込んだりしてしまうんでしょうか。
ん?向こうから、まあ賑やかにお喋りする集団が現れました。服装まで賑やかですねえ…
こりゃかなわんと、順番を変えて、直ぐそこの「樺細工伝承館」に避難することにしました。
いやいや、この建物がまた良いです。
昭和53年の建物とは思えないほどシックな旧さを感じます。

フォト

フォト


中に入れば「樺細工」の床柱や違い棚、大きな卓のある贅沢な茶室がありました。
出入り自由だそうです。
せっかくのご好意ですから、お殿様になった気分でひと休みしましょう。
誰もいません。
“これ、茶をもて”と言っても、御殿女中もどきはどっかり座っていて、役に立ちそうもありません。

さすがに昔の印籠や眼鏡入れ、煙草入れ等の道具や名人の作品は見事なものです。
お土産店に置いてあるものとは素人目にもはっきり違います。
現代の伝承工芸人の見事な作品も値札が付けられて展示されてますが、お値段も見事です。
技と手間を考えれば当然でお安いくらいなんでしょうが、我々にはとても手が届きません。
気に入った作品の値段を見たら、2万円…5万円…10万円台から50万円まで…
ん、ヨメは茶筒の前で動こうとしませんなあ、まさか(@_@;)…
ほっ、五、六千円の品物でした、が、えらく迷ってるようです。
“一生もんだから…”
まるで清水の舞台から飛び降りるみたいなことを言います。

しかし、こういった手間暇を掛け、技を極めようとしている工芸品の値段を知るにつけ、あの鑑定団のソフビだかなんだかの怪獣やブリキのオモチャに馬鹿馬鹿しい高値をつける鑑定士(?)に腹立たしくなります。
最初は、へえ〜って感心してたけど、コレクターのオモチャに過ぎない物にあんまりな値段を付ける姿勢には、やや胡散臭いものを…
閑話休題。
せかして買物を済ませ、外に出たら、女の人がひく人力車が一台。
ちょうど家族連れが降りたようで、ちっちゃい女の子とにこにこ別れを惜しんでます。
その前にはアイスクリームの屋台がぽっんとあり、やはり若い女性の店員さんが一人。
また賑やかな集団が来て、寒いのにアイスクリームを買ってます。
中国のお客さんたちみたいですよ。

立派な青柳家・石黒家は帰りに寄ることにして通り過ぎ、「平福記念美術館」にようやく着きました。
佳いです、この建物…

フォト

フォト

入って直ぐに男鹿和雄氏の、トトロの背景画が目立たないけれど二枚飾ってあり、とても嬉しくなりました。

平福百穂の作品って、不思議な抱擁力があるみたいでした。
すごい迫力とか卓越した描写力みたいなものを感じさせる作品が並んでいたわけではなく(代表作の《荒磯》の原画を見たらわからないけど)、お父さんの穂庵先生のほうに感じたくらいで、しかし豊かなものがじわっと伝わってきました。
アララギ派の歌人達からの葉書が面白く、歌集本の装丁にも惹かれました。

さて、お昼も過ぎて、疲れを感じてきました。
青柳家に戻って、稲庭うどんが食べたくなりました…(^0_0^)/~Asai

0 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する