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2010年04月08日12:25

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乳頭温泉“鶴の湯”

いやいや、参りました、乳頭温泉“鶴の湯”さんには。
もうお湯が〈しみる〉のなんの…
昔ながらのブリキの蓋(かさ)のかかった裸電球の下、温泉成分が長い間に木肌を不思議な色と模様に変えてしまい、ほとんど石化してしまったかのような湯船につかればじゅわっ…
ぷはあ…

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温泉成分が濃いんでしょうねぇ、お湯の流れる木の床を見ても妖しげな紋様になっていて、まるで“水木しげる”ワールドです。

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さらに“つげ義春”を想わせる古い木造の湯殿小屋の壁や天井を眺めて、はあ、無念無想、無我の瞬間と子どもの頃を行ったり来たり…

思ってたより小造りな湯屋の、それぞれ白濁して微妙に色が違い、効能も違う、白湯〔美人の湯〕と黒湯〔子宝の湯〕と、中の湯〔眼っこの湯―これだけおぢさんに関係ありそう=^ェ^=〕に順に入り、充分に温まったところで、広い露天風呂に入れば、…雪が舞いますなあ。

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眼の前の小高い急な山際からすぐそこまで、どっさり怖い位に雪が積もってます。
まさかホントに雪見の露天風呂に入れるとは、望外の幸せです。
雪が降っているのに陽も射します。
まさに山の天気ですねぇ。

宿の人に聞いても今年は冬が長くて、この時期に雪がこれほどあるのは珍しいとか。
え、白湯〔美人の湯〕は飲むと糖尿病と痛風に効くんですか!
でも一日コップ一杯しか飲んじゃダメ…
お腹こわす…
一日じゃ効き目ない…
はあ、やっぱりちゃんと“湯治”に来ないといけないんだね。

ぬるめの、内湯より色の濃くなった乳白青色の露天風呂は、所々下からポコポコ源泉が湧いてきて、お尻や背中がくすぐったかったりします。
シーズンオフなんでしょう、僕の他には髪の長いお兄ちゃんが一人いるだけです。
ありゃ、潜ったり、泳いだり始めたよ(*_*;
そういや送迎バスで可愛いアベックが肩寄せ合って、女の子なんか男の子の肩に頭をのっけちゃってさ、羨ましかったけど…コホン、眼の前の席だったからね^_^;
それが鶴の湯の受付で片言の英語を喋り始めたから、びっくり!

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韓国ドラマのロケ地になると(受付の事務所にイ・ビュンホンちゃんのポスターが!)思いもよらぬお客さんが来るみたいです。
もうすぐ日本でも放送されるらしいから、“鶴の湯”さん、一段と混み合いそうです。
あ、いきなり、長湯をすると湯当たりを起こしますから、さらさらっと逆コースをたどってお部屋に帰りましょう。

部屋には囲炉裏があります。

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人なっこいオニイサンがランプを点けて炭を興してくれ、夕飯用に串に刺さった大きな岩魚を灰に挿していってくれました。
また後で、焼けた頃合いに前後を返しに来てくれるそうです。
つい、
“部屋にテレビも時計も無いからのんびり出来そうですねぇ”
“はあい、ゆっくりしてってください”
“こちらに泊まった若もん達が、最初はテレビが無いって文句をつけたらしいけど、帰る時には、皆で囲炉裏端で話込んで、こんなに話がたくさん出来たの初めて、って喜んだそうですねえ”
“はあい、そんですよお、今晩はたんと奥さんと話してくださいねぇ、でも、あんまり話し過ぎてケンカになったご夫婦もいましたからね、気をつけてくださいねー”だってさ。
それは、それは、ご親切に…。

さて夕飯は、部屋出しで、囲炉裏の側にご馳走がどおんと…
どれもこれも味がしっかりして美味しいんです。

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岩魚の焼き物・お造り、山菜料理が二品、お蕎麦の椀物、フクロタケと鶏肉の煮物、きりたんぽで包んだようなもちもちのお饅頭にあんがかかったホクホク料理、イノシシとシメジ・マイタケのホイル焼き、いぶりがっこ、山の芋鍋…、どれも心がこもってて嬉しくなります。
炉端が秋田の春の恵みのオンパレードになりました=^ェ^=
しかし、いっぺんに眼の前に展開されるので、箸をつけていくと疲れて来ます。
お腹が一杯になって来ました。
岩魚の骨酒で休憩です。
仕方ないんだけど、日本旅館の料理はこれがどうも苦手です。
アラカルトで頼めればいいんですけどね。
さあて、腹ごなしに夜の温泉を楽しんできましょう。
うわ、外は雪が降りしきってます…
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(^0_0^)/~Asai

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