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2010年04月03日17:28

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“その日”の続き

“その日”の夜の二次会は大人数になったので、秋葉原地区の居酒屋候補5軒目として、万が一に備えて調査しておいた“万世橋酒場”まで一同を引き連れることにしました。
大きい店なんで、13名でも何とか入れるでしょう。
かなりヨレヨレでしたが夜風が気持よく、次第に威風堂々の曲に乗るかの如く、万世橋を渡って行進したのでした手(チョキ)(後ろから見てた人の感想は無視ね=^ェ^=)

…しかしたどり着けば既にラストオーダーの時間ぎりぎりで、店の若いもんは迷惑そうにして愛想の欠片もありませんなあ…
制服は、ええっと、なんとか言う“アキバスタイル”なのか、格好いいし、容姿のいい兄ちゃん姉ちゃんなんですがねぇ…
この店は一見ビアホールみたいなんですが、いま流行りの立飲みがメインらしく、昼間はラーメン屋なんだそうな。
ま、隅っこの席で、喉が乾いたからビールをジョッキで飲めればいいや、贅沢は言わない、期待もしない。
みんなの話も尽きないみたいだし…
大体、秋葉原の街の飲み屋はどこも夜10時半が〈門限〉みたいですなあ、新宿あたりと違って“よゐこ”の街なのかもね。

ああ、秋葉原の駅で「ハイズカ」を踊り狂うこともなく、みんなと大人しくお別れしたのが重ね重ねも残念でした(T^T)
でも翌日のうさ夫ちゃん歓迎ツアーの事を考えれば、やはり正解でしたね。
今どき、おぢさんおばさんの集団が秋葉原駅構内で踊り狂ったら警察にとっつかまってエライめに会ったかも知れませんもん。
…あ、40年前に高田馬場の駅で輪になって踊ってたのは僕らです、楽しそうに見てた群衆の皆さん、ヨッパライのおぢさん、お元気ですか!?
―なんて夢の中で挨拶してたら、一夜が明けました。
さあ、うさ夫ちゃんとお昼に高田馬場で待ち合わせして、ラーメン激戦区となってしまった早稲田通りを歩き、これぞと思う店で、昨夜の宴会の〆のラーメンを食べましょう。余りに遅ればせではありますがね=^ェ^=。

まあ、しかし、高田馬場から早稲田にかけての通りって酷い町並になったもんです。
古くからあって風情たっぷりだった個人経営のお店は根こそぎ無くなりました。
派手な外装のチェーン店やレストラン、ラーメン屋ばかりが目につきます。

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―僅かな名残りの建物、名曲喫茶“らんぶる”の写真です。
既に廃墟です。
暗い室内にクラシックが流れて、小さなカップで煮詰まった珈琲が出されるんです。
一度しか入った記憶がなく、かなり汚くて、椅子もマスターも危ない状態でした。
そういえば40年前から廃墟の雰囲気が漂ってましたっけ。
無くなる前の最後の機会かと思い、恥ずかしかったけど撮りました。
駅に近い、“あらえびす”って名曲喫茶の方が本格派で、小さな椅子とテーブルが孤立した前向きになっていて、ひたすらクラシックを聴くってスタイルでした。
値段が高いしマニアック過ぎてこちらも滅多に行かず、専ら、新宿や渋谷、御茶ノ水の“らんぶる”や“ウ゛ェルテル”、“田園”とか“ライオン”とか“白鳥”とかにデートの待ち合わせ場所として行ってました(*^^*)。

あ、適当に入ったお店のラーメンはそれなりに美味しくて、これが今の流行りなんだろうって味でしたよ。
あの“メルシー”まで行ってみたかったけど、これ以上早稲田通りを歩いてるとラーメン屋ばかりで気分が悪くなりそうでしたので、割合イケそうなお店で手を打ったのが正解でした。
しかし、今の早稲田の学生って古本屋よりラーメン屋が好きなんですかねぇ。
神保町はまだ頑張っているのに、早稲田の町は口ほどになくあっさり陥落してしまいました。あ、あの季節もそうだった…
さ、早稲田に未練はありません。池袋まで行って埼京線で「十条」に行きましょう。

旧い町です。
長くて活気のある商店街、十条銀座が有名なんですが、今回は時間もないので寄らずに、京浜東北線の「東十条」まで続く、細い“演芸場通り”に入ります。
まさに昭和の懐かしい通りと謂うべきで、床屋さん、八百屋さん、魚屋さん、荒物屋さん、下駄屋さん、パン屋さん…みんな健在で、うさ夫ちゃんもヨメも嬉しそうに歩いてますよ。
道幅は狭く、あちこちに小さな路地があって、僕等をカクレンボに誘ってるようです。

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さあ、着きました。
これが今回のうさ夫ちゃん歓迎ツアーの目玉、“篠原演芸場”です!
東京の大衆演芸のメッカです!
かってあの下町の玉三郎こと“梅沢富美男”が、オバサン達に千円札のレイを首に幾重もかけて貰ったという伝説的な(僕も実際にテレビで見ましたからね)劇場でもありますぞ!
今月の公演は“橘小竜丸劇団”ですよ(全然知らないけどf^_^;)。
1500円の入場料を払って中に入ると既に始まっていて真っ暗です。
懐中電灯を持ったオバサンが一人いて、小声で“一階は満員だけど、二階席が少し空いてるから靴を靴箱に入れて二階に上がんな”って言われました。
はやあ、危ないとこでした。やはり人気があるんですねぇ。
ま、土曜日ですもんね(ちなみに、平日は夜の公演しかないのが残念です)。
すごく狭い二階に上がりオジサンオバサンに席を詰めて貰って座れば、舞台が直ぐそこに見えて、とってもインチメイトないい雰囲気です。
…何やら関西弁で、マゲ物(時代劇)をやってます。
どうやら“橘小竜丸劇団”って関西の劇団らしいですよ。
古い時代劇の言葉のやりとりや、客席との掛け合いが面白かったけど、いかんせん長すぎて途中から飽きました。
カゴカキが二人に、お殿様一人、娘にお婆さんに、岡っ匹きに盗賊がそれぞれ一人…
劇団の主な役者さんはこれで全部みたいです。何だか謎なぞみたいな組み合わせでしょう(?_?)

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さて休憩になり、明るくなった二階席を改めて見たら、個々の椅子ではなくてベンチ状の長椅子にゴザが貼ってあるのが二列あって、さあて、20人も座れば一杯になってしまいますかねえ。
通路も畳敷きですから長椅子を背もたれにして畳に座ってもいいみたいです。
あ、既にオバチャンがどっかり座って蜜柑を食べてます。

さあて、お目当ての歌謡・舞踏ショーですよ!
これがつまんなきゃ、わざわざ十条まで来たかいがありません!

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…ハハハ、ヨカッタデスウハート達(複数ハート)
写真で申し訳ないけど、御裾分けしますね。
これ、絶対お勧めですよう=^ェ^=
うさ夫ちゃんもヨメも大満足してました。

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終わると出口で座長さん以下、総出でお見送りしてくれます。
握手から記念撮影とサービス満点、大賑わいです。
座長もいいけど、娘と息子がこれまた可愛くて、凄くかっこいいから、追っかけオバサンはもとより、若いファンも結構いましたよ。
さて4月公演が楽しみですねぇ桜
あ、大衆演劇の本場、大阪浪花にはキラ星のように大衆劇場があるし、四国松山には松山劇場、和歌山市にも本格的な「紀の国ぶらくり劇場」って専用劇場が出来てるらしいから、マイミク関西連合のみなさん、是非とも“追っかけ”にならない程度にご覧になって感想をお寄せくださいな。

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その後はうさ夫ちゃんのリクエストに応え、夕暮れ迫る“谷根千”を案内して、奈良の雰囲気に浸ったり、秘密の裏道を散歩しました。
手押しポンプの井戸があったり、鎌倉の谷戸を思わせる小道なんですよ。
夕飯は、これまた食べたことがないからって“もんじゃ焼き”のリクエストがあり、ちょうど通りかかった根津駅近くのお好み焼き屋さんに入りました。
以前、本場の月島で食べたけど、高い割に決して美味しいとは感じない代物だったんで困ったけど、お好み焼き二枚にもんじゃを一枚貰いました。
お好み焼きは、やはり関西の方が美味しいなあ…
神戸の王子公園で、おばちゃんが喋くりながら作ってくれたお好み焼きの美味しかったこと…
もんじゃは適当に作り始めたら、お店のお兄ちゃんが“違う、違う、まだまだ!”なんてあわてて飛んで来て、テキパキ手際よく作ってくれました。
これが美味しかったから不思議です。
月島より安いし、美味しいんだから、やはり“谷根千”は奥が深い!

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おまけに地下鉄の根津駅に降りたら、“根津メトロ文庫”なんて小さな図書館まであるんですからすごいと思いません?

さて本日の最終コーナーは秋葉原リベンジです。
御茶ノ水から降って目指すは、電気街のネオンに埋もれそうな「赤津加」です。
いや、暗くなってましたからネオンに邪魔されて分かりにくかったですよ。
昔ながらの粋な居酒屋が一軒だけビルの谷間にあるんですからねぇ。
やっと見つけて暖簾をくぐれば、ああ、満員だそうです…
二階もダメ…(T.T)
仕方ない、次の候補が目白押しの総武線高架そばの通りに行きましょ。
…第二候補“昭和のがんちゃん”、見つからないと思ったら土日はお休みでした(o_ _)o
諦められずに、次の通りを探したら第三候補、“もつ焼きげんき”に偶然行き当たりましたよん(^-^)
旨いモツヤキを10本ほど三人で食べながら、本日の反省会をしました。
しかし、これほど反省の無い反省会も珍しいですねぇ。
ま、話題はほとんど橘小竜丸劇団のハナシでしたけどね。

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さ、ラジオ体操発祥の公園を通り、我が愛しの浅草橋の駅まで歩いて帰りましょう。
うさ夫ちゃん、お疲れさまでした(^0_0^)/~Asai

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