とんど焼き

８日（金）
初めての我が家でのお正月でしたので、玄関にお飾りをかけたり、小さな鏡餅を飾ったりと、お正月の演出を楽しむことができました。
乗り気じゃ無かったヨメも元旦の宿直明けに帰ったら、花を飾ったりしてましたから、まんざらでもなかったようです。
やはり心が華やいで良いですもんね。
来年はお屠蘇の塗りの酒器も…、なんて思ったけど、まるで手の届かないお値段だから無理だね(^o^)

七草粥を食べてほっこりして一夜明けたら、松ノ内が終わってしまいました。
となると外したお飾りを処分しなければなりませんが、なにせ初めてなので困りました。
まさかゴミにするわけにはいきませんので、“どんど焼き”をやってる近所の神社を探しましたけど、見つかりません。
そう、“どんど焼き”って、お飾りや昨年のお札を神社で焼いてくれる行事で、昔はお正月の風物詩みたいに盛んに行われてましたよね。
でも近頃は火事が心配なのかダイオキシン対策か、とんと見かけません。
あ、調べたら“鳥越神社”でやってました。
そうそう、子供の頃に行きましたっけ。
僕が小学校三年生までいた“新福井町（現浅草橋２丁目）”の裏長屋から北に歩いて５分位のところにあります。
台東区浅草新福井町…
小さい頃、よく迷子になったらしくて、覚えるまで散々言わされたのに、番地が出てきません。
戦災でも奇跡的に焼け残った町で、古くて狭い路地がたくさんありました。
二十歳の頃から、オジサンになってからも、行き処のない思いを抱えると、夜、人目を憚るようにして路地を歩きました。
あ、“鳥越神社”のハナシでしたf^_^;
子供の頃の遊び場でもあり、蔵前橋を渡って、母方のジイサンバアサンが八百屋をやっていた“トントンチ”に遊びに行く時にも通りますから、実に懐かしく馴染み深い神社なんです。

なのにすっかり記憶の底に沈んでました。
こりゃ、立川の御隠居も誘って「行かざなるめい！」
そうそう、“おかず横丁”ってお惣菜を売ってる店が立ち並ぶ商店街も、直ぐのほんねきのところにありますから、こりゃ楽しみですねい=^ェ^=
帰りはオオタさん家に寄って新年のご挨拶もしましょう。

さて、待ち合わせの、久しぶりのＪＲ総武線“浅草橋”駅西口です。
衣料問屋、玩具問屋、人形問屋なんかの専門店が多い町の駅で、柳橋なんて花柳街も近いのに、隣の秋葉原駅に比べたら小さくて静かな駅なんです。
子供の頃、母に連れられての「よそ行きのお出かけ」の時は、いつもこの小さな改札口を使ってましたから、来る度にジンと胸にくるものがあります。
でもこんな小さな駅なのに、昔、過激派に焼打ちにされた事があります。
その時は心底腹が立ちました。
小さくて素朴な駅を卑怯にもまあ…(-_-#)
焼け焦げたホームの写真が新聞に載ったのを見たら…。

さ、外に一歩出れば、すっかり様変わりしてます。
「西口やきとん」なんて名物店を始めに、呆気にとられる位、大小とりどりの呑み屋やレストランがひしめいてます。
今日は近頃評判が滅法良い、「更里（さらり）」って蕎麦やさんで、軽く飲んで蕎麦をたぐってから鳥越神社に行く事にしました。

う〜ん、お蕎麦は美味しいし、酒器も結構なんだけど、ご主人と一人きりの花番さんとの連携がうまく出来てないなあ。
蕎麦味噌は焦げて苦いし、お店の子供が一人テーブルに座ってお菓子を食べたりしていて、花番さんに面倒みて貰ってるねぇ。
何かお取り込み中だったのかな？
小さいお店だからアラも目立ちます。
今度は、夜にゆっくりお邪魔しましょう。

さてと、“鳥越神社”はあっけない程近くて、所々に残っている“新福井町”の写真を撮り忘れてしまいました。
昨日、ソニーのデジカメ“サイバーショット”が届きましたので、改めて“新福井町”をまた紹介しますね(^o^)

良いですねぇ、“とんど焼き”…
あ、“鳥越神社”では“とんど焼き”で、“どんど焼き”ではないんです。知らなかった^_^;
“とんど焼き”の儀式が始まり、火をつける前に、神主さんが二礼・二拍手・一礼するのに合わせて僕らも何回も何回もしました。
なんか十年分も神社に初詣した気持になりました。
神式って祝詞がお経よりずっと短くて良いんだけど、繰り返しの礼拝が長いんですねぇ。
ヨメが、僕らの結婚式でプッとオナラをした神主さんの事を言い出したけど、とんでもない、立派な神主さんでしたよ。

地元の方々がきっちり守ってゆるぎない、町中のお正月行事“とんど焼き”、見物させていただいて良かったです。
カメラが煩いニコ爺が多くて邪魔で、困りもんだったけど、外人さん達もちゃんと礼をしていて、“鳥越神社”の氏子さんの実力に頭が下がりました。
(^0_0^)/~Asai