mixiユーザー(id:12290372)

2009年06月29日22:47

24 view

ようやく。

こちらは梅雨空と夏空が交互にやって来てます。
今朝は予報とは違い“夏空”になりました。
静かな、シトシトと雨が切り無く降り続く、古典的な梅雨の日々はもう僕らには来ないのかな。
昔の母子物語の映画によくあったような、不景気で黴ばかり生えさせる梅雨の季節。
けれど人の心を泣かしながらも、優しかったような気がします。
テンカフンを首筋から胸に風呂上がりにはたかれる、わずかに前の季節。

いや、子供の時分、あの飴色のレインコートの匂いを来る日も来る日も静かな気持で嗅いだのは、秋の頃だったのかな。
だって幼児のひたむきな心の残り香がわずかにします。菊のような。

セントパウロ幼稚園の裏庭に、ある日突然、洞窟のなかで赤ん坊を抱いたマリア像が出来ました。
マリアさま、は分かっても赤ん坊が誰なのか理解できません。
教会で騒いではいつも怒られてたのに、不思議な気持でずうっと眺めていたのと、その帰り道は何時も雨が降り、濡れたレインコートの肌触りと匂いが、いまだに記憶のセットとしてよみがえります。
でも、記憶の映像では、洞窟の周りには紫陽花が咲いていて、裏長屋の家に帰れば、母の替りに百合の花が花瓶に香り高く挿してあったから、やはり梅雨の季節?
いや、そのあと補助輪が取れたばかりの自転車で、母を捜して蔵前のパチンコ屋さんまで行く途中、蛇屋の角で転んで泣いた時、雨が降っていてやけに寒かったから、秋なのかも知れない。

今朝、宿直明けて帰ってきたら、弘前の八重子から、小倉遊亀「越ちゃんの休日」(昭和35年)のポストカードが届きました。

“6月に入ってから肌寒い日が続いていたのですが、おとといから急に気温が上がり、ふうって感じ。そこに冷たい和菓子の到来、まさにどんぴしゃ!
ありがとう。夏のくず切り、水羊かん、水まんじゅうを始めとしてこの国には季節、季節のおいしいお菓子があって、そんな国は世界中どこにもないかも…幸せなことです。
ところで立ちあおいの花、ご存知?
あまり好みの花ではなかったのですが、上に次々とのぼって咲く立ちあおいの花が全部上まで咲き終わったら梅雨が明けると聞いてからは、見直したというか、苦手な人の、素敵な一面を知ったような気持になりました。大好きな夏に向けて、お元気で!”
(この越ちゃんは越路吹雪さんでーす)

だって(^o^)
今朝(6/29)の日経新聞の文化欄で、この小倉遊亀「越ちゃんの休日」を紹介してる美術コラムを楽しく、興味深く見たばかりだよ!
出来上がった作品をみて“私のいいくせ、悪いクセが全部かかれてる〜!”って、「こーちゃん」が悲鳴を上げたそうな。
“大柄な、もと宝塚の男役のスーパースターだった越路吹雪”の四肢の伸びやかさと、どこか不安定で自分を持て余してるような羞じらいが魅力的な質感で伝わってきます…
遊亀さん、凄いよ。

僕は、“大柄な、もと宝塚の男役のスーパースターだった越路吹雪”の時代はもとより、伝説のライブの舞台すら観られた訳もなくて、ただ母の話と、もっぱら後年のテレビの時代でしか会えてないから、歯がゆくてたまらないんだよね。
もっと知りたい、味わいたい歌手なのに、どうにも手が届かない、歌手・越路吹雪。

そういや、先日、図書館から「金子由香利」ベストコレクションを借りて、今朝、二回目を聴いたところです。
こんな可愛くて、品良くお色気のある歌声だったんだねぇ。
面長・頬高で、まだ若いから(1973、1974年録音)越路吹雪に似た雰囲気のCDのジャケット写真になってる。
一時、凄い人気だったけど、…ん?
あ、まだちゃんと公演のお知らせが出てる(^-^)ヨカッタ。

「立ちあおい」はさ…
あ!
雨が降ってきた。
やっぱり夕立だよ…
東村山の生活クラブまで買物に行こうと思ってたけど、昼寝して起きたらすっかり怪しい雲行になってて、近所のスーパーとお肉やサンで買物を済ませてしまったけど、結局、暗くなってからのひと降りだけ…
「立ち葵」…
うん、立ちあおいの花が全部“上まで咲き終わったら”梅雨が明けるって、僕は去年知って、一生懸命に観察したら、先に上に花が咲いたりしてたんで、なあんだ嘘ばっかりってがっかりしたんでした。
また愚かな勘違い。
つまり、上まで咲き揃って“咲き終わったら”なんだ!
下から咲きはじめ、上にも花が咲き、その間にも花が咲き終わったら、梅雨が明けるんだねぇ。
プールにも光の子どもあふれて立ちあおい
〜酔亭
でも、どうにも気まぐれな花みたいな気がして、ねぇ。
「花問い」なんて日記を2007年の6/26に書いてた。

『そして先日、西川口駅まで仕事場から健康のために歩いて帰るさ、こんな花(一枚目)を見つけて、これが無窮花「ムクゲ」の花なのかな?と何回目かの疑問を抱き(川口は在日の人が多いから…そして木槿、ムグンフアは〈韓国国花〉)帰って調べてみたら、一重の“タチアオイ立葵”だった。川口の殺風景な街の駐車場に派手に咲いてるんだよ。場所柄、〈風俗〉の看板みたいに見えて可哀そう。あ、西川口は夕刊紙で有名な風俗歓楽街なんだよね。仕事がいつも宿直なんで、帰りが何時も朝になるんだけど、たまに妙に感動的な場面に出くわすよ。
―ひどく酔って濃い化粧の可愛い女の子が“ヨッパラワナキャアヤッテランナイヨウ”と、なだめる従業員の気の弱そうな若いのをグイグイ引っ張り、もたれあいながら歩いてたりね。何ともミニスカートのきれいな脚が朝日になあ…。
多摩遊歩道にも咲いてたけど、こんなにも派手な色合いはしてなかった。咲く場所によって…、あ、人の子と一緒だねぇ。
おまけとして、新小平駅近くに咲いてた花(二枚目)を、これは“ピラカンサ(ス)”だろうなあ…。秋になって実が成ればわかるけど(これも子供とオンナジ)。花の写真と実物って似てる気がするけど、今ひとつ決めかねるね。それに、僕はすぐに忘れてしまうんで、一年後にまた今度みたいに調べるハメになる。
雷がやみ、ピアソラの弾くバンドネオン、雨上がりの夕方のタンゴ…、聞きながら、オラは人参とゴボウのきんぴらを作ってるだ…レタスとえのきの炒め物が今夜の灼熱の「天使のミロンガ」…
なんちって。あ、そうなると、タチアオイだと思い込んでた、この花(三枚目)はいったい…』

早とちりと勘違いの、なんて多い人生なんだろ^_^;
でも、《竜胆(りんどう)も鯨も掴むわが双手》〜杉田久女

この句は、鈴木真砂女さんの句とばかり記憶してたんだよね、ところがメモを良く見たら〈杉田久女〉だった。
真砂女さん、銀座の小料理屋の女将さんだったし、築地の魚河岸に仕入れに行った時の、マグロ仲買問屋の店先での秀句もあったから。
ちゃんと味わうと、まぎれもなく〈久女〉の句だって感じる。自負の強さが大胆だもんなあ。
とんだ記憶違いでした。

「散華」を次回の課題とさせて頂きます。
薬師寺の「散華」、一番、杉本健吉氏の作品三点…
二点は舞い降りて手に、有り難く受けることができました。
しこうして、残り一点に、わが想いを集めています。
不順な折り、どうぞ、つつがなくお暮らし下さい。
わが職場の前に咲いた「タチアオイ」の群生と、立ち直るきっかけとなるように買ったソニーの最新型のウォークマンの写真です。
ウォークマンは冗談で“補聴器だよん”って職場の若いもんに言ったら、一瞬、確かにギヨッとしましたから、ちゃんとウォークマンだよ、良いだろう〜って自慢するようにしました。
自転車のロングライドには、ぴったりですよん。
下町からお台場辺りを…(^0_0^)/~Asai



0 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する