思秋期

なんて気持のいい朝だろうね。
地面はまだしっとり濡れて、陽はさんさんと降り注いでくれてる。
単に仕事場から帰るだけなのに、生きてることがまぶしい。
着てたセーターをしまったので、ぱんぱんになったリュックを担いで歩きだしたら、なんだか少しずつ身体がほこほこしてきたよ。

武蔵野線から遥かに見渡せる景色は水蒸気にけぶりながら光があふれてる。
１２月にこんな一日があるなんて、嬉しいんだけれど、なんだか小春日和というより小夏日和みたいで変だね。
こんな日に、旅立ち、までは望まないけれど、一緒に散歩する相手がいないなんて、とてつもなく損した気分です。

なんだか還暦を迎えたら、人生の終わりを、より色濃く焦って意識するようになったみたいです。当たり前だけどね。
ただ困ったことに、ささいなことで感情の起伏が激しくなったりして、まるで十代の思春期以上に不安定な感じがします。
肉体的な衰えに影響されてるのかな？
枯葉の散り行く秋に老いを思う思秋期。なんちって。
岩崎宏美ちゃんが乙女心を歌ったのとはえらい違いだね^_^;

ロバ君と一緒に旅をするかな…おかしな“東京日和”
(^0_0^)/~Asai