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2026年09月10日01:50

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処刑の島

シネヌーヴォ九条で上映された「映画監督 篠田正浩レトロスペクティブ」で観た映画��

◆処刑の島
1966年/日生劇場プロ/86分/35mm/カラー
監督:篠田正浩/原作:武田泰淳/脚本:石原慎太郎/撮影:鈴木達夫/美術:戸田重昌/音楽:武満徹 
出演:岩下志麻、新田昌、三国連太郎、佐藤慶、殿山泰司、信欽三、小松方正

◆松竹を退社した篠田が、独立プロで撮り上げた第1作。武田泰淳の小説「流人島にて」を石原慎太郎の脚本で映画化。音楽は武満徹。
絶海の孤島を舞台に、少年時代に家族を惨殺された男の壮絶な復讐劇を描く。八丈島にロケを敢行し、荒涼たる島の風景が主人公の心情をみごとに表現している。篠田自らが「最高傑作」と呼ぶ1本。本作の撮影後、篠田は岩下志麻と結婚。


主人公三郎(新田昌)は全く知らない俳優だが高橋光臣に似ている。その他の俳優陣は(今はほとんど故人だが)映画界の大御所。
かつて三郎の奴隷仲間で今は土建屋をやっている松井(佐藤慶)、その子分(小松方正)
三郎が暴行を受け逃げてきたときかくまってくれた島の学校教員黒木(信欽三)とその妻。妻は中部を患い黒木が介護しているが、部屋には今もリンカーンの肖像画がかかっている(奴隷制度を象徴?)

島には一応学校というものがあり教員もいたのに、こどもの人権なんてみじんもなく島をこの親方(三國連太郎)1人が圧倒的暴力で支配している。役所も警察もないのか?無法地帯だ。
まぁ結局この親方だって特高や軍の権力に人生を狂わされこんな化け物になっているのだと言えるのだが。

三國連太郎は映画「飼育」のイメージそのもののような男。アナーキストの家族を特高の命令で惨殺した元軍人毛沼が、大嶽と名前を変え流れ着いた孤島で牧畜を営んでいる。どういう闇のルートなのかわからないが本土の少年院の子らがその孤島に送り込まれ奴隷のように酷使されている。
佐藤慶や小松方正も猟銃を携行して会話しながらぶっぱなし、三郎はドスを持ち歩く。無法者だらけ。一体いつの時代か?西部劇でさえ保安官がいるのに。

自分の家族を惨殺した軍人(三國連太郎)と、孤児となり送り込まれた島で自分を奴隷のようにこき使い殴り殺した(実際は死んでいなかったが)親方は同一人物だった。

三郎の口からすべてを知らされた親方はもはや命乞いはぜず死を覚悟するが、娘が父親をかばおうとする姿に、当時目の前で自分の親や兄が殺されるのをただ見ていた(隠れていた)自分のことを恥じ、三郎は彼の命を奪うことを思いとどまる。最後は自分で指をつめさせてFIN!! うーん、なんか最後がねぇ。石原慎太郎の脚本だとそうなるのか?
そもそもナンセンスだらけの映画だけれど(笑)

わからないのは、元軍人のモンスター(三國連太郎)がなぜ誕生したか?彼の私生活やこの島に流れてきた経緯は?なぜ彼に娘がいるのか?その娘はなぜ父親に反発しないのか(DVを受けているようにはみえなかったが)? それらの説明要素がいっさいない映画だった。

《あらすじ》
太平洋に本島と小島という孤島が浮んでいた。昔から“流人島”として知られ、戦後も感化院がある。ある日、本島に一人のセールスマン風の男が現れ、船主野本に宿を頼んだ。この男は三郎(新田昌)といい二十年前島にいたことがあった。三郎の父西原弦一郎はアナーキストで、そのため三郎は父母と兄とを特務の憲兵毛沼曹長(三國連太郎)に惨殺されていた。軍はこの残虐行為を隠すため三郎と毛沼を島に流したのだった。毛沼が島に流されたことは、三郎は知らなかった。三郎はサボーと呼ばれ、牛や山羊を飼っている変人の親方大嶽(三國連太郎)に牛馬以下にこきつかわれた。何度か脱走を企ったが、その度血みどろになる迄打たれた。仲間の松井は三郎を裏切るし、教師の黒木(信欽三)は小心な傍観者だった。ある日三郎は半死半生のまま大嶽に海へ投げ込まれた。漂流していたところ漁師に助けられた三郎は、二十年後再び島に現われたのだ。
よそ者が二十年前の三郎だと知って驚く松井(佐藤慶)、今は土建会社の社長だった。荒涼としたこの島にも美しい娘がいた。亜矢(岩下志麻)といった。亜矢は感化院の少年に襲われそうになったのを三郎に助けられ好意を抱いた。だが三郎の気持ちは複雑だった。亜矢は大嶽の娘だったのだ。やがて三郎は松井と対決。松井はジープで三郎をひき殺そうとして崖から落ちて死んだ。そして三郎はついに島に渡り老いぼれた大嶽を訪ねる。歓迎はされなかったが大嶽は三郎だと気つかず、三郎に求められるまま流人が彫ったという仏像を貸した。仏像に浮び上がった大嶽の指紋は、毛沼軍曹の指紋写真とぴったり一致していた。翌日、意を決した三郎は短刀を手にして大嶽に迫った。が亜矢は必死で父をかばうのだった。三郎は結局、大嶽に指をつめさせることで決着をつけた。(映画.comより)

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