小磯良平ファンの友人と小磯良平美術館へ。90年ぶりの帰国という小磯の幻の名品「日本髪の娘」を観る。
「日本髪の娘」
1935年第1回第二部会展に出展された作品で李王家美術館が購入し海を渡ったがその後の消息がわかっていなかった幻の名品。
モデルをつとめた上田種子は、兄が小磯や竹中郁(詩人)と旧制神戸二中(現兵庫高校)の同窓であり絵を学んでいた。当時32歳であった小磯は大阪高島屋の着物の展示会「百選会」を訪れこのモダンな着物が気に入り自ら購入モデルに着せて制作した。
本館の中庭には小磯のアトリエが再現されている。
アトリエには、彼の絵の中に頻繁に出てくるリュートと赤いチェック模様のショールもみられる。
彫刻家の新宮晋は小磯と遠い親戚で子どものころは絵を習いに来ていた。アトリエに新宮のモビール小品もあった。
小磯良平作品は兵庫県立美術館の小磯良平コレクションを何度かみていたが、今回小磯良平美術館への訪問で、小磯の画風の細かい変遷も確認できた。セザンヌやピカソ、アングルやヴァトーの影響、静物画やキュビズムまでとても多彩。
やっぱり小磯良平は日本女性の絵が最高。八千草薫を描いた絵も数点。若いころから晩年まで、記憶に残る作品が多くあったが、撮影は禁止で、唯一撮影可能な作品は「日本髪の娘」のみだった。
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