今年も文化庁メディア芸術祭が、無事お台場で開催された。(開催は今日まで)
先にも書いた通り、今回は会場外のイベント参加を主体にした事もあり、9/25(土)に「縛られたプロメテウス」への参加、通常の受賞作品展、池袋HUMAXシネマズへ移動し「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の鑑賞の3部構成とした。
今回はお台場の パナソニックセンター東京で開かれた「縛られたプロメテウス」の感想を書いていく。
この受賞展で行われる「縛られたプロメテウス」上演の初回(13:00〜)に参加した。
https://j-mediaarts.jp/award/single/prometheus-bound/
この作品のプロメテウスは、ギリシャ悲劇『縛られたプロメテウス』から取られている。
プロメテウスは、ゼウスから火(=テクノロジー)を盗み、人間に与えたことが原因で磔にされ、永遠の苦しみを受ける罰に処された。
現代訳として、テクノロジーと生命のあいだで苦悩する「現代のプロメテウス」が上演される。
プロメテウスとしてALS(筋萎縮性側索硬化症)患者であり、自らの難病の啓発活動を精力的に行う武藤将胤さんである。
パラリンピックの開会式でも、電飾のデコトラの先頭に陣取る男性でもある。
https://www.asahi.com/articles/ASP986SBLP96UTIL01M.html
この作品は2部構成となっている。
1部は、ヘッドマウントディスプレイを装着して、武藤さんの声が流れる中を観客が没入型VR/ARを体験する。
2部は、ヘッドマウントディスプレイを外して、舞台裏に回され参加した観客は椅子に一列に座らされる。
目の前には大型のディスプレイが並んでいる。
再び武藤さんの声が流される。…だけではなく本人がディスプレイに映されたうえで声が流される。
この声が話す内容は1部で聞いていたものと全く同じ。
その内、ディスプレイの前にあるブラインドが開くと、次の回に参加しているヘッドマウントディスプレイを装着している1部の参加者達である。
2部の観客は、先程の体験がまだ記憶に残っている中、天の上から眺めるような形で1部の参加者を眺める。
先程から語られている武藤さんの話は、体が徐々に動かなくなる事を訴える内容である。
2部の参加者は「椅子に座らされて身動きできない」という、ある意味疑似体験を味わう事を強制される。
トリック的な仕掛けはあるものの、お化け屋敷のような仕掛けはないのに、ホラー作品を味わされる。
2度目の武藤さんの声が終わると、終了となる。
参加し終わった後に、心地よさが微塵も感じられない作品であった。
・Teaster(山口情報芸術センター:YCAM)
https://player.vimeo.com/video/597109338?texttrack=ja
・文化庁メディア芸術祭 受賞作品展レポート
(2部のディスプレイのイメージが切り取られています)
https://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2021/09/japan_media_arts_festival_2021.html
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写真: パナソニックセンター東京
(上演の内容は一切撮影禁止です)
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