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2019年06月23日22:06

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高山寺

6/22夏至。雨との予報であったが、雨はほとんど降らず意外と晴れ間もあり・・
世界遺産・京北栂尾の高山寺に行ってきた。以前から行きたいと思っていたが。京都市街から1時間以上バスに乗らないといけない場所なのでなかなか足を延ばせなかったのだ。

草創から現在に至るまで、高山寺は明恵(みょうえ)上人の寺である。寺宝の多くが明恵に関わる。
明恵は承安3年(1173)に生まれ、寛喜4年(1232)に没した。8歳で父母を失い、高雄山神護寺の文覚について出家する。東大寺で華厳を学び、勧修寺の興然から密教の伝授を受けた。建永元年(1206)後鳥羽院より栂尾の地を賜り、高山寺を開く。
明恵の教学は華厳を基礎とするが、華厳と真言密教を融合した厳密(ごんみつ)と呼ばれる独自の宗教観を打ち立てた
若き日には、求道の思いから右耳を切り落とし、釈尊への恋慕から二度にわたってインド行きを企んだ。残された和歌も自在な境地を伝える。

あかあかやあかあかあかやあかあかや 
あかあかあかやあかあかや月(明恵上人歌集)


栂尾は去年の台風21号で大打撃を受けたそうで、北山杉の大木(ご神木も?)がたくさん倒れたらしい。倒れた大木を切り出して運び出すのは車両ではとても無理で、ヘリでひとつずつ搬出したらしい。そんなわけで1年たってもまだ復旧作業をしていた。
よって広大な高山寺の境内で見学できるのは石水院1カ所だけ。あとは立ち入り禁止となっていた。

高山寺といえば「鳥獣戯画」。もちろんホンモノは京都国立博物館に所蔵されているが、国宝「明恵上人樹上坐禅像」や、明恵上人が座右において愛玩したという子犬像(湛慶作)などとともに「鳥獣戯画」全巻のレプリカを見ることができた。

「鳥獣人物戯画」は甲乙丙丁4巻からなる。甲巻は擬人化された動物を描き、乙巻は実在・空想上を合わせた動物図譜となっている。
丙巻は前半が人間風俗画、後半が動物戯画、丁巻は勝負事を中心に人物を描く。甲巻が白眉とされ、動物たちの遊戯を躍動感あふれる筆致で描く。甲乙巻が平安時代後期の成立、丙丁巻は鎌倉時代の制作と考えられる。鳥羽僧正覚猷(かくゆう、1053〜1140)の筆と伝えるが、他にも絵仏師定智、義清阿闍梨などの名前が指摘されている。いずれも確証はなく、作者未詳である。天台僧の「をこ絵」(即興的な戯画)の伝統に連なるものであろうと考えられている。

また、高山寺は日本ではじめて茶が作られた場所としても知られる。栄西禅師が宋から持ち帰った茶の実を明恵に伝え、山内で植え育てたところ、修行の妨げとなる眠りを覚ます効果があるので衆僧にすすめたという。
最古の茶園は清滝川の対岸、深瀬(ふかいぜ)三本木にあった。中世以来、栂尾の茶を本茶、それ以外を非茶と呼ぶ。「日本最古之茶園」碑が立つ現在の茶園は、もと高山寺の中心的僧房十無尽院(じゅうむじんいん)があった場所と考えられている。現在も、5月中旬に茶摘みが行われる。

境内の奥のほうは木がまだまだ倒れた状態で荒廃しており寺院や建物はまだまだ復興できそうにないようだった。
それでも目に鮮やかな青もみじ、苔むした参道や庭が美しく、石水院でずいぶん長居してしまった。

昼食どきをはずして駐車場の向いにあるお蕎麦屋さんに入る。清滝川の清流と川辺にせり出した青もみじが絶景。
これが京都市内の川床だったらすごい混雑だろうが、ここはすいていてゆっくりできた。秋の紅葉のころに来たらすごくいいだろうが、混雑は必至とのことだった。やっぱりね。



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