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2015年01月24日22:54

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やくざよりたちが悪い

世界中でイスラム過激派による悲惨なテロが起こり、罪もない民間人(多くの女性や子供たちも)が殺害されている。許されざる行為だ。しかし日本の民間人が巻き込まれることはなかった。それは幸いにして日本がこれらの紛争地から遠く離れているからであり単一民族国家であり無宗教であるから。我々日本人にとってずっとこれらの事件は他人事(対岸の火事)であった。ところがついに日本人の身にも事件が起こってしまった。

ISIS(イスラム国)に大義などない。ジハード(聖戦)を語った無差別殺戮で金と権力を手にしようとしている本当にたちの悪い連中。その異常な勢力拡大で世界の脅威となっている。
そして恐れていたことが起こった。パリの新聞社「シャルリ・エブド」が襲撃され、「テロに屈しないぞ」30万人デモが起こり世界じゅうがナーバスになっているさなか、宗教抗争とも民族抗争ともはっきりいって関係ない国〜日本の首相が(呼ばれもしないのに?)わざわざ中東まで出かけて行って「私らも仲間にいれて」と金を渡して帰ってこようとした。そこにしっかりつけこまれた。
イスラム側にも反イスラム側にとっても結局日本は金を出すだけの国か?

「こいつは金になると思ったら、どんなこじつけやいいがかりをつけてもカモにする。日本がついにその標的になっちまったな。」「まるでやくざやな。」「いや、やくざのほうがまだ話がわかる。仁義があるよ。」

ネットでは案の定「首相責任論」と「自己責任論」が起こっているが、今ここで「たられば」を論議している人たちはいったい誰の責任にしたいのだろう?

悪いのは唯一ISISで、問責すべきもISIS(イスラム国)だけだ。

かつて、日本のメディアと日本国民がイスラム圏に異常なほど関心をよせ、感情的になった時期があった。 人道支援のためにイラクに行った日本の若者が人質になり「日本が48時間以内に自衛隊を撤退させなければ彼らを殺す」といわれたときだ。

そのとき日本だけでなく世界中にいろんな動きが起こったが、日本のメディアは完全に偏った立場でこの人たち(人質とその家族)のことを扱い、世論をコントロールした。

       
「象徴的貧困」という言葉がある。
過剰な情報やイメージを消化しきれない人間が、貧しい判断力や想像力しか手にできなくなった状態を指すという。 
フランスの哲学者ベルナール・スティグレールが使い始めた言葉で、「メディアがつくりだす気分に人々が動かされがちな日本の現実にこそふさわしい」と東大教授石田英敬氏が訳語を考えたことで、しばしば耳にするようになった。
  (★石田英敬「象徴的貧困」の時代 〜イラク「日本人人質事件」報道を問う 〜)


2004年、あるNGOがイラクで人質になった若者たちを救うために小泉首相に嘆願書を出すにあたり協力奔走したことがある。
「いますぐイラクから自衛隊の撤退を」。同じ子供をもつ親としてこの若者たちを見殺しにできない、なんとか救いたいという単純な思いからだった。

人道的な立場から誰もがすすんで署名してくれると思っていた。でも反応はそれぞれだった。「危険を承知でボランティアに行ったのだから自己責任だ。国に彼らを救う義務はない。」「親もわが子が死ぬかもしれないという覚悟がないなら行かせるべきではなかった。」
その人たちの意見も正しいと思った。なんのポリシーももたず、事を単純に考えていた私自身の浅はかさを思い知らされた。

ただ、今でも釈然としないのは、救出された後もつづくこの人たちとその家族へのバッシングである。日本人ってここまで陰湿な国民だったんだ。

2006年小林政広監督がこの事件を扱った映画「バッシング」を発表した。これはカンヌ映画祭コンペティション部門に公式出品後、東京フィルメックスでは最優秀作品賞を、テヘランファジル映画祭では、審査員特別賞を受賞するなど、高い評価を得ている。が、日本ではほんの一部のミニシアターで上映されただけだ。

私は大阪九条の「シネヌーヴォ」に見に行った。
思ったのは日本人生来の事なかれ主義(無関心)と、でもいったん巻き込まれそうになったら身内以外には冷たいという国民性だ。

あれから10年。再び同じようなことが起こっている。歴史は繰り返す。あのときはマスコミがこぞって彼らの自己責任を追及したが、今回はそういう報道は意識的に控えているようにみえる。でも10年前流行語にもなった「自己責任」と「バッシング」についての教訓を、私をはじめ多くの人間は忘れていないと思う。




焦点:低かった人質事件への警戒度、難しい政府の身代金判断
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=3241729
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