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「ふたたび、海」翻訳計画コミュのPage 15 -16

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写真は、キョウチクトウ。
日本でもよく見かける。


11ページに引用されているオクタビオ・パスのフレーズは未訳だったので、ここで訳しておきます。

(Page 11)
La memoria es un presente que no termina nunca de pasar.
Octavio Paz
記憶とは、経過することを決してやめない現在である。
(※もしくは、「思い出とは、過ぎてゆくことを決してやめない現在のことである」)
オクタビオ・パス



第一部は、39ページまでは導入部で、それから「一日目」が始まります。
導入部を訳しておかないと、いきなり「詩篇一」から始まる第二部との
翻訳のタイミングがずれてしまいます。


(Page 15)
Pobres árboles, que no han perdido la memoria, cumpliendo una ceremonia innecesaria.
かわいそうな木、記憶を失うことはなかった、必要のない儀式を行う時に。
Despoblándose y volviéndose a cubrir. Inútilmente.
まばらになり、そしてまた覆われる。無為に。
Las hojas, amarillas, a veces completamente rojas, caen, lentas, sin apuro.
木の葉、黄色い、時には完全な赤、急ぐこともなく散っていく。
Como si comprendieran la inutilidad de la tradición.
まるで、その伝統が役に立たないってことを理解しているように。
Pobreas árboles, desudándose.
かわいそうな木、裸になっていく。
Teniendo que soportar el sol sin una hoja que los proteja.
身を守る葉が一枚もないまま、陽射しに耐えないといけない。
El rito, simplemente; la costumbre.
祝祭はただの習慣に過ぎない。
Ahora no es el estalllido de los cangrejos, sino el crepitar de las hojas secas.
今はもう蟹がつぶれることはない、乾いた葉のかさかさいう音。
Suenan, quizás, como papeles chamuscados, que uno fuera pisando.
その音、たぶん、誰かが焼け焦げた紙を踏みつけるみたいな。
Algunas hojas van a parar, entre cortos revoloteos, a los cristales del auto, ruedan hasta el parabrisas; por momentos, casi no dejan ver la carretera.
つかのま宙を舞う葉は、車のガラスに留まるものもある、フロントガラスまでくるくると回ってゆく、その時はハイウェイを見ることができない。
Héctor hace una ligera mueca.
エクトルはかすかに顔をしかめる。
Lo miro de nuevo.
私はもう一度かれをみる。
Ahora es un anciano, desde luego, horrible... Héctor. Pero no digo nada.
今のかれは老人、ぞっとする、あたりまえだ... エクトル。でも私は何も言わない。 
No lo llamo, no le hablo.
かれに呼びかけない、かれに話しかけない。
Sólo lo pienso.
かれのことを考えるだけ。
Es possible que así me pueda oír major.
こういうふうにしていたら、もっとよく物が聞こえるだろうか。
Por un tiempo ―largo― pensé que todas las palabras eran inútiles, que se podía hablar mejor sin abrir la boca.
しばし−しばらくの間−私は思った、すべての言葉はむだだ、口をきかないほうがよくしゃべれるだろう、と。
Ahora lo dudo, aunque puede ser que esté equivocada.
いまはそれを疑っている、それは間違っていることなのかもしれないけれど。
Aunque, sin duda, sigo pensando que las palabras no sirven para nada.
言葉が何の役にも立たないと思い続けるのは、疑いがないことだけれど。
Quizás, al decir sí o no cumplan una function.
たぶん、はい、とかいいえ、とか言うだけで、機能としては十分なんだと思う。
(※原文はイタリック体があります。底本参照。)
Pero cuando se necesitan para ptras cosas, fallan. Por lo demás, se puede afirmar o negar sin tener que abrir los labios.
でももっと別の必要があるときは、そういうわけに行かない。そういうとき以外は、唇を開かずに肯定したり否定したりできるはず。
Algunas veces puedo pensar lo que él piensa, aunque me aterra.
時には、私は考えることができる、かれの考えていることを、それは怯えるようなことだけれど。
Nunca se sabe adónde puede uno llegar.
人がどこにたどり着くのかは、決してわからない。
O se sabe, y es mucho peor. Por eso, quizás, sea necesario, de vez en cuendo, hablar: mientras tanto no se piensa, generalmente, en nada...
もしわかったら、わからないより悲惨だ。だから、たぶん、必要なのだ、時々は、話すことが。そのあいだ、普通何も考えないから...
Y si hicieámos el intento; si de pronto empezaras a pensar en voz alta.
A gritos...
もし私たちがそうしようと思えば。もし突然に声高に考え始めれば。
喚き声...
En fin, seguimos. Casi ya dejamos los almendros.
つまるところ、私たちは進み続けた。ハタンキョウの木立を過ぎようとしている。
Poco a poco me va llegando el llanto del niño.
少しずつ、子供(※「赤ちゃん」の方がいいか?)の泣き声が私にとどく。
Tal vez hace rato que llora y ninguno de los dos lo habíamos oído.
しばらく泣いていたのだろうが、私たちは両方ともそれを聞いていなかった。
Viene detrás, en el otro asiento.
子供はうしろの席に乗っている。
Nunca he podido cargar a un niño por mucho rato.
私は、子供を長いあいだ抱きかかえていることが絶対にできなかった。
Me parece que se me va a deshacer entre los brazoz.
腕のあいだで、子供がばらばらになってしまうような気がするのだ。
Además, atrás, acostado, solo, debe venir más cómodo.
それに、うしろの席で、一人で横たわっている方が、子供も楽に違いない。
Bocarriba, llora y levanta las piernas y los brazos.
あお向けになって、泣き、手足をばたつかせている。
Le paso, aún sin tocarlo, la mano junto a la cara.
触りはしないが、手を伸ばして子供の顔に近づける。
Deja de llorar. Cierra los ojos.
子供は泣きやむ。そして目を閉じる。
Parece que otra vez se ha dormido.
また眠ってしまったようだ。
Qué crimen, me digo a vecez, mirándolo, él jamas nos lo perdonará ―aunque, quizás, nunca nos lo reproche― como yo tampoco se lo perdono a mi madre…
なんて罪(※自分はひどい母親だ、という意味です)、時々自分自身に言う、子供を見つめながら−たとえ、たぶん、子供は決して私たちにたいしてそれを非難しないだろうけど−ちょうど私が自分の母にたいし、それを許さないように。(※文意が矛盾しています)
Y si lo hiciera, si me lo reprochase.
そしてもし子供がそうするのなら、もし私のそういう点を咎めるのなら。
Quisiera saber qué podría contestarle en ese momento.
今この瞬間、どう答えればいいのか、知りたい。
Abre los ojos. Sonrié, y me extiende los brazos.
子供は目を開ける。笑う、そして私に手を伸ばしてくる。
Le doy la espalda y sigo mirando para la carretera.
私は子供に背中を向けて、道路(※さっきは「ハイウェイ」と訳したのですが、どちらの語がよいでしょう。ここで「ハイウェイ」は少し不自然なきがするので)を見続ける。
De nuevo empieza a llorar.
子供は、また泣きはじめる。
Pero ya no lo oigo.
でももうそれは聞こえない。
Héctor maneja, ensimismado.
エクトルは運転する、自分の世界に没頭して。
Seguimos avenzado.
私たちは進み続ける。
Las hileras de cabañas, algunas en lo más alto, van quedando atrás.
列に並んだキャビン、いくつかは高台の上、それがうしろへ過ぎていく。
Pronto tomaremos la acenida donde estallan las adelfas.
すぐにキョウチクトウが鮮やかに生い茂る(※直訳だと、キョウチクトウが爆発する)上り坂になるだろう。
Por un rato no veremos el mar.
(※そのあいだ)しばらく、海は見えないだろう。
De nuevo tengo la intención de hablar, de usar, de manipular palabras.
またしゃべりたくなった、言葉を使う、操ることについて。
(end page 15)

コメント(10)

(page 16)
(※意訳より、直訳を取って、できるだけスペイン語と日本語の関係がはっきりするように訳しました。というわけで、不自然な表現も多々ありますが、ご容赦。)

Qué estupidez, cuando ya las había dado por descartadas.
愚かなこと、すでにあきらめて、言葉を与えてしまった後では。

¿Me servirían acaso para demostrarle a alguien que ahí, en la carretera, a un costado, hay ahora un dinosaurio que se pasea lento por se sendero deslumbrante?
言葉がわたしの役に立つことってあるだろうか、ほらあそこ、ハイウェイの横にいる人に、まばゆい小道をいま一匹の恐竜がゆっくり通るのを示すために?
(※スペイン語の語順を追うのに限度があるので、意味が通った文章になるよう、日本語の語順を修正しました。必要に応じて、スペイン語の語順に戻しても)

Sin embargo, ahí esta, levantando su inminente cuello hacia el cielo, viéndonos cruzar bajo la claridad que es ya insoportable...
でも、あそこにいる、切迫してその首を天に向かって持ち上げる、わたしたちを見ている、すでに耐えられないような光の下を通り過ぎながら。

Ensordecedores alaridos. Y más allá, hacia aquel extremo, donde la playa se vuelve piedra, y empieza el mar abierto, otro grupo de animales, al parecer danzando.
くぐもった叫び声。もっと向こう、浜が石に変わる、広がった海の始まる、あの端に向かって、動物たちの別の一団、ダンスを始めるようだ。

Qué inútiles las palabras.
Bastaría decir «mírenlos» para que al momento desaparezcan.
なんて役立たずの言葉。
「ほらあれを見て」というだけで充分、言葉は瞬時に消えてしまうから。

No hablo. Cierro los ojos.
Ahí están, levantando sus alas inmensas, gesticulando, a un costado de la playa...
Pero, sobre todo, la calma.
わたしは話さない。わたしは目を閉じる。
あそこにいる、巨大な翼を広げて動かしている、海岸の横で…

Por encima de todo ese escándalo, la calma.
Abro los ojos.
El dinosaurio con su andar legendario, que se me antoja melancólico, se echa a un lado y nos deja cruzar.
そのすべての騒々しさの上、静寂。
わたしは目を開ける。
その伝説的な歩みの恐竜、わたしは憂鬱になりたくなる、恐竜は片側に寄り、わたしたちを通らせる。

Luego, suelta una carcajada. O quizás esté gritando.
No sé. Pero por encima de todo la calma.
Es decir, la representación.
それから、大笑いが起こる。もしくはたぶん、叫んでいる。
わたしは知らない。でも、すべての上に静寂。
つまり、見かけは。

(page 16 to continue)
(page 16 continued)

Pues, sin duda, habrá que continuar. Habrá que llegar a algún sitio.
A La Habana. Llegaremos.
そう、続けないといけないのは、疑いようがない。どこかの場所にたどり着かないといけない。
ハバナに。わたしたちは着くだろう。

O, lo que es peor, estaremos siempre llegando...
Después de tres o cuatro horas, quizás más, o menos, depende de la velocidad, del tráfico, del tiempo, del niño, llegaremos.
さもなくば、もっと悪い場合、わたしたちはいつも到着し続けているだろう…
(※ここは不自然な表現。原文参照)
三時間か四時間ののち、ひょっとしたらもっとあと、あるいはもっと早く、時速や道の込み具合、天気、子供によるけど、わたしたちは到着するだろう。

Aquí está ya nuestra calle. Saluda a los vecinos. Diga usted algo. Sonría. Unas vacaciones estupendas. He aquí la palabra. « Estupendas »... Qué horror.
ここにわたしたちの通りがある。ご近所さんたちに挨拶する。あなた、何か言いなさい。ほほ笑んで。すばらしい休暇。わたしはここでは言葉。「すばらしい(※休暇)」… そらおそろしい。

Y ahora, que ya los saludaste, que has preguntado hasta por su salud, entra en Ia casa. Acuesta al niño. Abre las ventanas. Pon a secar las trusas. Prepara la comida. Comemos. Mañana empieza de nuevo el trabajo. Terminaron las vacaciones. Héctor ya hace rato que duerme. Lo desvisto. Me siento un momento en la cama. Me acuesto a su lado. Me tapo la cara con las sábanas.
そして今、あなたはみんなに挨拶もした、元気かどうかも聞いた、ほら家に入って。子供を寝かせて。窓を開けて。短パンを乾かして。ご飯を作って。食べましょう。あしたまた、仕事が始まる。休暇は終わってしまった。エクトルはもうしばらく前に寝入った。かれの寝巻きを脱がせる。わたしはベッドに入っていると思う。かれの隣に横たわる。顔までシーツを被る。
(※どうしてここで、エクトルの寝巻きを脱がせるんだろう?素朴な疑問。訳が間違ってる?)

(page 16 to continue)
(page 16 continued)

De pronto, las cigarras comienzan a silbar. Héctor dice a veces que chillan. Pero quizás los dos estemos equivocados: ni silban, ni gritan; simplemente suenan por costumbre; porque tal vez ésa sea su consigna, y no sepan, de tanto repetirla, que es inútil...
突然、せみが笛のように鳴き始める。エクトルは時々、泣き叫ぶようだと言う。でもたぶん、わたしたちはふたりとも間違っている。せみは笛みたいに鳴かないし、どなりもしない。ただ単に、習慣で音を出しているだけ、なぜならたぶん、そういう指示なのだ、(※セミたち自身は)そうとは知らないが、これだけ繰り返せという指示、無駄なこと…

Pero no es así, me dice él, chillan de ese modo porque ya terminó el verano y tienen que morirse... Ahora suenan todas a un tiempo. No se oye otra cosa que ese estruendo monótono; ese grito, quizás. Pronto cesará de golpe.
でも、そうじゃなく、かれはわたしに言う、ああいうふうに鳴き叫ぶのはもう夏が終わったからだ、セミは死なないといけないから… いま、全部のセミがいっせいに音を立てる。単調な爆発音以外のものは聞こえない、その叫び声、たぶん。すぐに突然、(※その音は)止むだろう。

Luego, una sola cigarra empezará silbar, lentamente, durante un rato; hasta que otra, y luego otra, Ie hagan compañía. Por unos instantes el escándalo será intolerable. Ni el ruido del motor, ni el llanto del niño, ni el crepitar de las hojas, nada de eso se oye. Todo ha quedado sepultado, borrado, reducido a silencio, por este otro ruido, por esta suerte de concierto enloquecedor.
それから、一匹のセミが笛みたいに鳴くだろう、ゆっくりと、しばらくのあいだ。そして別のセミ、それからさらに別のセミ、一緒鳴くだろう。しばらくのあいだうるさい音は耐え難いほど。エンジンの騒音も子供の泣き声も、木の葉のカサカサ言う音も、何も聞こえない。みんな埋葬されてしまった、消されてしまった、静寂に還元されてしまった(※原文は「縮小しまった」とも)、この別の騒音のせいで、この気の狂うような演奏会の幸運のせいで。

Millones de cigarras sonando, invisibles, por todo el pinar. Bien sé que aunque me lleve las manos a los oídos -como lo hago- las voy a seguir oyendo.
何百万のセミがなく、見えないセミ、松林のなかじゅう。そう、わたしは知っている、たとえ手で耳を塞いでも−いまそうしているように−セミの鳴き声は聞こえ続けることを。

(end page 16)
(page 16)
自信のないのが二ヶ所。

? se me antoja melancólico,
  わたしは憂鬱になりたくなる、

Se me antojaという表現はよく、食べ物がたべたいな、という意味で使われます。Ex. Se me antoja chocolate.

この文のmelancólicoにもし冠詞elがついていれば、うつ病の人、というような意味に取れるのですが、冠詞はついていない。ということは、自分自身が「うつ」になりたいのかな?と推測しました。


? He aquí la palabra.
  わたしはここでは言葉。

Heはhaberの活用形で、一人称単数現在です。
一人称、二人称のhaberはふつう単独では使われず、現在分詞や過去分詞と共に現在完了形や過去完了形を作るのがふつうです。Haberのこういう用法は見たことがないので、訳にも自信が持てません。haberそのものには「存在する」というestarに近い意味があるので、上記の「わたしはここでは言葉」という訳をあてました。

これは原文のタイプミス?と思えなくもありません。
(page 16)
修正

>Héctor ya hace rato que duerme. Lo desvisto.

>エクトルはもうしばらく前に寝入った。かれの寝巻きを脱がせる。
>(※どうしてここで、エクトルの寝巻きを脱がせるんだろう?
> 素朴な疑問。訳が間違ってる?)

エクトルはすでに寝入っているので、
とうぜん寝巻きを着ているものだと思ったけれど、
運転の疲れもあり、たぶん服を着たまま眠ってしまったのだろう。
それを奥さんが脱がせているんだと思う。

訳は以下のように修正します。
「エクトルはもうしばらく前に寝入った。かれの服を脱がせる。」
いま、16Pをやってますが、もっともっと意味の繋がりが分からなくなってくるんで、
日本語にするのも気を使いますね。

「・・・・これは、本当に、この意味か?」的な。いやぁ、しかし凄い本だ。
Page 16
コメント4
(訂正)

たびたびすみません...

>? He aquí la palabra.
>  わたしはここでは言葉。

>Heはhaberの活用形で、一人称単数現在です。
>一人称、二人称のhaberはふつう単独では使われず、現在分詞や過去分詞と共に現在完了形や過去完了形を作るのがふつうです。Haberのこういう用法は見たことがないので、訳にも自信が持てません。haberそのものには「存在する」というestarに近い意味があるので、上記の「わたしはここでは言葉」という訳をあてました。

→ この部分を訳したときは電子辞書を使っていたのですが、いつもの辞書で調べたら、haberに似たheという語があることを発見しました。

「わたしはここでは言葉。」ではなく「ここに言葉がある。」
Page 16
コメント1
(修正)


¿Me servirían acaso para demostrarle a alguien que ahí, en la carretera, a un costado, hay ahora un dinosaurio que se pasea lento por se sendero deslumbrante?
言葉がわたしの役に立つことってあるだろうか、ほらあそこ、ハイウェイの横にいる人に、まばゆい小道をいま一匹の恐竜がゆっくり通るのを示すために?

→ 言葉がわたしの役に立つことってあるだろうか、ほらあそこ、ハイウェイの横、まばゆい小道をいま一匹の恐竜がゆっくり通るのを誰かに示すために?

すみませんあせあせ(飛び散る汗)
Page 16
コメント1
(追加)


No hablo. Cierro los ojos.
Ahí están, levantando sus alas inmensas, gesticulando, a un costado de la playa...
Pero, sobre todo, la calma.
わたしは話さない。わたしは目を閉じる。
あそこにいる、巨大な翼を広げて動かしている、海岸の横で…
(追加)でも、何にもまして、静寂。
↓とりあえず、ここまでやりました。明日は16P全部終わらせます

なんて馬鹿げたことだろうか、
すでに言葉が、捨てられるために与えられているのに。
もしかしたら、それは私の役に立つのかも、ほら、そこ、ハイウェイの、その側,、
いま一匹の恐竜が、まばゆい小道をゆっくりとのし歩いてるってことを
誰かに示すために?
ここにいるにも関わらず、恐竜は切迫したように、天空に向けてその首を起こし、
既に耐え難くなった光の下を横切りながら、私たちを見ている・・・
つんざくような叫び声。そして、もっとあっちの方、浜が石ころに変わり、
そして広々とした海がはじまるところ、あの先端の辺りで、
動物たちの別の一群がダンスをしているみたいだ。
なんて役に立たずな、言葉。すぐさま消え失せるのだから、
「あれをみてよ」、と言うだけで、充分。
私は喋らない。目を閉じる。かれらはあそこにいる、海岸の側で、
自らの巨大な翼を持ち上げ、振り動かして・・・
でも、何にもまして、静寂があった。全ての大騒ぎよりもっと上の、静寂が。
私は目を開ける。伝説みたいな歩みをする恐竜、私は気が滅入りそうになる、
恐竜は片側に寝そべり、私たちを横切らせる。
それから、大笑いが放たれる。そうでなければ、たぶん、悲鳴を上げている。
私には分からない。
でも、全ての上に静寂が。言い換えれば、見かけだけは。
そうだ、し続けなきゃいけないのは、確かなこと。
どこかにたどり着かなきゃいけない。ハバナへ。私たちは着くだろう。
あるいは、もっとひどい場合、ずっと到着したままだろう・・・
(※ 再び出発することができない)
三時間か四時間したら、もしかすると、もっと後か、あるいはもっと早く、時速や
混み具合、天候、息子にもよるけれど、私たちはたどり着くだろう。

ここに、すでに私たちの通りがある。
隣近所の人たちに挨拶する。あなたは何か言う。微笑んで。
いくつかの素晴らしい休暇。ここに言葉がある。
「素晴らしい(休暇)」・・・ 。なんて恐ろしい。
そして、いま、、あなたはもうかれらに挨拶も済ませた、元気なのかも聞いた、
あなたは家に入る。
息子をベッドに寝かせる。窓を開ける。海水パンツを乾かしてから置く。
食事の準備をする。
私たちは食事をする。明日からまた、仕事がはじまる。
私たちの休暇は終わってしまった。
エクトルはすぐに寝入った。かれの服を脱がせる。少しのあいだ、ベッドに腰掛ける。
かれの隣に身を横たえる。私はシーツを顔まで掛ける。

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