ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

地球伝承 〜 古代から未来へ 〜コミュの太陽の鳥(八咫烏、三足烏、金鳥)と射日神話

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
淡路の常隆寺山へ行った時の私の日記から、日本神話の八咫烏(ヤタガラス)や中国・朝鮮の古典にある三足烏(サンソクカラス)の話題となりました。
射日神話もからめて、これまでも他トピックでもちらほら出てきた話題ではありますが、この機会に独立トピックとして扱ってみようと思います。

▽以下、Dr.TOMの日記2008年07月04日「伊勢の森の常隆寺 〜 国産みの島、淡路? 〜」から転載。

 常隆寺山へは、車で乗りつけることができる。標識を見落とさずにいけば、幹線道路から脇道へと分岐し、くねくねと曲芸のようなハンドル捌きで登っていくと、そのまま寺の境内へ侵入してしまう。常隆寺というお寺があるから、常隆寺山なのだ。
 登りの脇道に入った時に、コンドルのように大きな羽根を広げたカラスが現れ、我々を先導するように低空飛行したのには驚いた。帰りにも、同じ地点で同じようにカラスが低空飛行したので、ここは何かあるなという気になってくる。(単に近くにカラスの巣があっただけかもしれないが)

☆日記の全文はこちら
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=858513293&owner_id=386027


▽以下、コメント。

▽AKKIY
「神武天皇が東征のために熊野の地を訪れたとき、天から三本の足を持つ八咫烏が現れ、熊野の険しい山道を道案内し、八咫烏の先導によって無事大和に都を作ることが出来た」、という神話を思い出しました。

 三本足の烏ではなかったのでしょうか。

▽Dr.TOM
AKKIY様
これ、知ってる人なら、誰でも連想しますよね。
三本足の烏の原典は、どうやら中国の神話か古典らしいですが、朝鮮にも伝播して、そこから日本に入ってきたのでしょうか。

と言うのも、今ハマってる韓国ドラマの『朱蒙』に、主人公とその先代ヒーロー(父親)の象徴として出てくるんですよね。太陽の中に住む三本足カラスの話が。
民族自立の英雄の象徴なんですけど、この英雄性が必ずしもストレートに評価されず、スパーヒーローであるが故に、軍事大国である漢への徹底抗戦をミスリードし、現状の均衡を破滅に導く、……という巫女の託宣に翻弄される。そういう非常に逆説的な存在として登場するのです。

考えてみると、日本神話の八咫烏は神武東征の先導者として出てきますが、アジアをはじめとする世界各地の「射日神話」としては、退治(射殺)される複数の太陽の中に住んでいた鳥ということで、どちらかというと悪者ですね。
『朱蒙』のドラマでも、この「射日神話」の悪烏のイメージを、まずベースとして逆説的に取り入れ、そこから濡れ衣を払拭してヒーローを逆転再生させるような構成になっていると見受けます。いまだかってないくらい、凄い手のこんだ設定であると同時に、不思議なリアリティやロマンを感じさせます。

日本ではこの逆転のヒーローのイメージは、単なる道案内の烏よりも、素戔嗚に近いものでしょう。
高句麗神話のヒーローの象徴を、単なる案内役におとしめたところに、『記紀』の天孫賛美の矮小性があるような気がします。
……なんてね。でも、『朱蒙』はいいよ。韓ドラ・アレルギーだった私が言うんだから、まっちがいな〜い!

ちなみに八咫烏が三本足だったという、文献的な根拠はないみたいですね。「三本足」の部分に関しては、明確にパクリだと言われても仕方ないかも。

中国の古典では、太陽の鳥はカラスと限定されたものではなく、鶏であったり、金鳥であったりするほうが、由緒がありそうです。
カラスやニワトリというと、いまいち冴えないけれど、要するに「日の鳥」「火の鳥」と解したほうが、ロマンがありそうですね。

ところで、私が淡路の伊勢の森で遭遇したカラスは、「コンドルは飛んでいく」の歌にあるような、滅びた国の王が巨大な鳥に変身して飛んでゆくような、そんな哀愁がダブりました。


▽参考サイト

http://jumong.jp/introduction.html(朱蒙DVDレンタル開始)
三足烏(サンソクカラス)
オープニングに登場する三本足の烏は古代神話に出てくる、太陽の中に住むという鳥でチュモンの象徴となる鳥。中国の古典にある三足烏と呼ばれるもので、日の神=太陽をシンボル化したもの。神武天皇御東征のとき、八咫烏(やたがらす)が天皇の軍隊を道案内をしたということで日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている。

http://86959807.at.webry.info/200701/article_23.html
太陽の象徴としての三本足の烏 子欲居の中国語日記-ウェブリブログ

http://plaza.rakuten.co.jp/ocome/diary/200712140000/
三足烏と八咫烏 - こめこんの つぶや記 - 楽天ブログ(Blog)

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=79526&servcode=400&sectcode=400&p_no=&comment_gr=article_79526&pn=2
高句麗象徴する「三足烏」、韓国の代表ブランドに Japanese JoongAngIlbo 中央日報

コメント(9)

Dr.TOMさん、ワクワクするようなテーマなトピ立てありがとうございます!

ヤタガラスに出会って以来、過去世となんか関係してるんじゃないかと思うくらいわけもわからず自分の真ん中に来てます(笑)
こちらのコミュで展開できるほどの見解を持ち合わせてませんが、私のコミュでも宇宙樹のトピを作ったばかりで、やはり太陽を象徴する鳥から三本足のカラスへ行き着いてしまいます。
北欧神話の宇宙樹ユグドラシル、中国神話の太陽樹扶桑など、宇宙(世界)の中心で天地を結ぶ世界樹とか生命の樹ともいわれる古代の普遍的な宇宙観には必ず鳥が現れます...

私は、神武東征神話で道案内したヤタガラスは、もともと熊野土着の太陽信仰だったんだと思います。
紀記に書かれた事実とは、つまり圧倒的な戦力を見せつけられたために抵抗しなかったことを表してるのかも。
同じ感じを受けるのが、天孫族ニニギを道案内した太陽神サルタヒコです。
伊勢の神島には射日神話を感じるゲーター祭りが残ってます。
どちらも大和朝廷より先に大陸経由で入ったのかもしれませんが、大和がアマテラスを芯に置かなかったことからも先住民の信仰を形だけ取り入れたということなんでしょうね。
∞音∞ a.k.a. 風*月さん、ようこそいらっしゃいました。
∞音∞ a.k.a. 風*月さん(発音できない!)がヤタガラスのメッセンジャーかもしれないとは! な〜るほど、それで太陽信仰に惹かれるのですね。でも、名前には「月」も入ってるのですね。

私もこの分野に興味を抱いてからまだ日が浅いので、資料考証が甘いのですが、古代史の裏や謎の部分のキーワードを秘めているような気がして、急接近しています。
個人的には、高句麗の火炎を背負う蛇食い鷲のような、精悍な鳥のイメージが強烈で、これが原型じゃないか、などという願望があります。
ヤタガラスの原型は熊野発、というのも、なんだかストンと腑に落ちますね。

最古の世界スタンダードとも言えそうな宇宙樹に棲む鳥と、もうちょっと後の時代と思われる射日神話の間に、何があったのか。聖なる宇宙の基本構造を構成する鳥が、なぜ射殺される存在に落ちていったのか。そのへんをいろんな角度から照射してみたいんですけど、学問的にはちょっと難物ですね。

太陽とカラスの、基本的な参考サイトを追加しておきます。
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/segawa-mr/syorui/720maturi.htm太陽と三本足のカラス
http://www.geocities.jp/aste577/singi.htmオビシャ神事

それはそうと、この7月の新月を境として、何だか新しい世界の再編成が進んでいるような気がします。個人的に見ても、新しい出会いや人脈形成、今ままで疎遠だった人との接近や再会など、新ネットワーク促進のエネルギーを感じるのです。
新月とは、古いカルマが消えてゆき新世界が出発する、その基点なのでしょうか。(それだけに古傷の疼きや、貯めていた老廃物の排出など、シンドイ現象も多々あったと思いますが)

こちらは月の話でしたが、太陽と月も、次の時代の新しい出会いを求めています。七夕の織姫と彦星も、ようやく本当に結ばれる時代になるのでしょう。
ははは、ニックネームで遊んでいただきありがとうございます^^;
あえて読めないよう記号化してあります。
なので風月とか音月とか音風と省略されたりしてます。
昔は月とか龍が気になってたのが、だんだん先祖帰りして太陽とか宇宙の本質へ向かっているのかも?、です...

え〜っとそれは置いといて、私たちが見ている月は、月そのものを見ているというより太陽の反射光を見ているわけで、太陽に対して太陰という夜の暗闇の中の太陽という存在。
古代の太陽信仰こそ、当然月もセットだったのではないかと思います。
月のリズムによる影響を受けやすいからこそ、まずは父なる太陽のリズムを正しく知り、太陰はその上で大切なものと考えられていたのではないかと感じてます...
管理人様の「聖なる宇宙の基本構造を構成する鳥が、なぜ射殺される存在に落ちていったのか」ですが、時間と秩序の更新に太陽(とおそらく一体である月)の死と再生の必要性、が背景にあるのでは、と解釈しています。

 また「∞音∞ a.k.a. 風*月 」様の「ゲーター祭」「古代の太陽信仰こそ、当然月もセット」関連ですが、「オビシャ」にみる「烏」(太陽)、「兎」(月)が太陽と月の一体性を象徴しているようとおもいます。

 根拠はなしですが、伊勢の「ゲーター祭」よりも関東の「オビシャ」のほうが、太陽のみならず月も登場するところにおいて時代が先行するようにもおもえます。

※時間と太陽の更新を行う神事「ゲーター祭」「オビシャ」
伊勢神宮の信仰圏に入る三重県鳥羽市の神島に「ゲーター祭」と呼ぶ太陽の祭りがある。ゲーターは迎旦、つまり新年の元旦の太陽を迎える意味と解されている。この行事を神島の島人たちは「天に二日なく、いつわりの太陽を叩き落す」行事と伝えている。直系2メートルほどの輪を太陽に見立てて、その年の祭り当番の家で大晦日の晩に祀り、元旦の夜明け前から太陽の輪を叩きはじめる。島中の男たちが細い竹で、いっせいに輪を叩きつけ、その後、新年の太陽が昇る東の浜へ場所を移して、今度はその輪の中央に何十本もの竹を突き通して東の空高く差し上げる。前半の叩かれる太陽を担いで祭場に入ってくるのは、前年の祭り当番の人たちで、つぎに東の浜で空高く昇った太陽の輪は、新しい年の祭り当番の人たちに引き継がれ、担がれて氏神を祀る八代神社へ納められる。・・・「天に二日なく、いつわりの太陽を叩き落す」とは、太陽が複数(二日)運行したという伝承があったのであろう。
関東地方、とくに利根川流域に数多く分布するオビシャという正月の弓神事がその例(時間と太陽の更新を行う神事)である。オビシャとは弓矢を奉る奉射が訛ったもので、おそらく弓矢を日月に奉るのであろう。弓矢を射当てる対象が明らかに太陽であり、月であるからである。射当てる的に描かれている絵は三本足の烏と兎で、これが太陽と月中の兎であることは中国の神話に照らして明白である。矢は当たるか当たらないかを占うものではなく、必ず射当てるまで射つづけ、的はボロボロになる。終わって、祭りの年番である頭屋の引継ぎを意味するオトウ渡しがある。これは、‘‘奉射日記‘‘というものを渡す行事で、日記には今年の頭屋、来年の頭屋の名前、ビシャ仲間全員の名前、五穀の取れ具合、米や農作物の相場など、その年のさまざまな出来事が書き込まれている。‘‘奉射日記‘‘は‘‘時間‘‘と‘‘秩序‘‘の象徴なのである。時間の更新は太陽の更新とともに行われている。・・・鬼の目を奉射の的とする事例も、関東地方の各地にある。福島県滝根町にも、射日神話を物語る弓神事の文書がある。これには、天照大神の昔、鬼神が出てきて九つの太陽を天空に放ったために木も草も枯れた。そこで九つの丸い的を掛けて、これを射ることで鬼神を追い落としたときされており、九つの丸い的の絵が描かれている。
(萩原 修三郎 著 「神樹」P49〜52、54小学館)
1.管理人様紹介
神武天皇御東征の道案内をした八咫烏

2.∞音∞ a.k.a. 風*月 様説 
天孫族ニニギの道案内をした太陽神サルタヒコ

 3.八咫烏、サルタヒコは、饒速日、事代主神にも擬すことができるようにも思えます。※1
 いわゆる神武系の天孫族の奉ずる太陽神とは、別派なのでしょうが、烏(からす)・猿(猴)含めいずれも太陽神が共通します。※2

※1ニギハヤヒ→事代主神、長髄彦→建御名方神
饒速日が登美毘古の妹の登美矢毘売を妻として生れた子が宇摩志麻遅命で、これが物部氏、穂積氏、采女氏の祖先とされていますから、邪馬壱国王家が物部氏となっています。したがって、初期の大和朝廷において、物部氏が大勢力となるのは必然です。
 降伏した邪馬壱国の饒速日は、出雲神話の、あっさりと葦原中国を譲り渡したオオナムヂ神の子、事代主神に重ねられますし、抵抗した登弥の長髄彦は、その弟の建御名方神(建御名方富命=天富命=斎部氏の祖神)に重ねられるのです。
(「弥生の興亡4、縄文の逆襲」『三、神武天皇(崇神天皇)の東征』 塚田敬章 著    WEB掲載資料の抜粋)

※2 烏が朝暮に定まって鳴くは周知されたこと、したがって伊勢・熱田等に神物とすると同時に、熊野を始め烏を神使とした社が多い。古エジプトには、狗頭猴が旦暮に噪ぎ叫ぶより、これを日神の象徴とした。
(「十二支考」鶏に関する民俗と伝説 南方熊楠著 平凡社 P149)

AKKIYさん、ありがとうございます!

ちなみに、縄文族のコミュでアップした宇宙樹のトピです
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32774480&comm_id=1581098
 宇宙樹のトピ拝見しました。右はじ写真の諏訪の御柱祭りには、どこか日本ではなく、ポリネシアにも通じるような服装の色使いを感じました。

 さて、宇宙樹については、太陽鳥蛇が登場することから、下記46を見直し、ふと「三」本足の烏(カラス)は、東方扶桑(扶木)、西方若木の巨木、両者の真ん中には世界の中心を示す宇宙(神)樹の「三」木を意味するのかもしれない、とおもいました。※

 三巨木の中心が諏訪の御柱という萩原修三郎氏の説に魅力をかんじます。 出雲、龍蛇信仰に連なるからでしょうか。
 
※木も足も「本」と日本語ではかぞえます。我ながら牽強付会だとは思います。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=17973888&comm_id=1384494

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

地球伝承 〜 古代から未来へ 〜 更新情報

地球伝承 〜 古代から未来へ 〜のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング