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2024年04月19日20:24

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鎌倉歴史文化交流館を訪ねて三千里

 4月19日金曜日。
 一週間が早い。考えてみれば今年も既に100日を過ぎた。「一日一生」、一日を一生だと捉えるくらい真剣に生きよ、という教えで正しいと思っているのだが、いまだに時間の使い方がよくわかっていない。アホか、と言いたくなる。
 今朝、桜の花びらや萼が貼り付いているレンガ敷きの庭を掃除したついでに、寺のお堂も竹箒で掃き、地面にしゃがみこんで落葉や枯れ枝を拾い上げてカゴに入れたのだが、こんなことで40分くらいかかった。その間、よく言えば無我の境地、悪く言えばほとんど何も考えることなく痴呆状態だった。
 ペペロンチーノの昼食後、昨日図書館から借りてきた本をしばし読んだのち、だらだらとネットのお気に入りブログを読んでいると、友人からメッセージが届いた。用件に返信した際、「今、iMacの前で固まってる」と付け加えたら、ソッコーで「再起動しましょう」とメッセージが入った。
 窓の向こうには青空が広がっている。
 家の中でだらだらしているくらいなら散歩に出掛けるほうがなんぼかましだ、と思い、重い腰を上げて鎌倉歴史文化交流館という小さな歴史博物館へ行くことにした。先月、夕刊で「鎌倉の廃寺」という特集展示があるのを見て、ちょっとそそられていた。
 うちから歩いて25分ほど、ちょうどいい距離だ。
 交流館の真ん前にSNSで有名になった甘味処がある。100メートル近い行列ができていて、びっくりした。言っちゃなんだが、どうせインスタ映えするただのあんみつだろう。行列待ちで30分1時間、ただ立って順番を待つだけというのは、掃除するよりも更に無駄で、さっさと他のカフェにでも行けばいいのに。この20年の鎌倉は、雨後の筍みたいにカフェが増殖中で、150メートルおきにカフェはある。
 さて、交流館ではいまや幻となった永福寺、勝長寿院、東勝寺、釈迦堂など、鎌倉通には名の知れた廃寺の説明や出土品などが展示されていて、勉強になった。が、もっとも興味を惹かれてしげしげと眺めたのは、出土品ではなく江戸期に流通していた吾妻鏡の写本だった。廃仏毀釈のどさくさで難を逃れた写本。
 字がまるで活版印刷かと思えるほどに整っている。字は体を表すなどと昔から言われるが、あの大長編吾妻鏡を一字一字これほど精魂込めて筆耕した者が数多くいたのか、と思うと、自身のふぬけぶりがいっそうアホウに思えてしまう。
 陶器などの出土品を見ていると、悪だくみを思いつく。
 うちの周りを掘り返してみようか、と。
 鎌倉は800年前の地に現在の鎌倉が建っている、という二層構造だと言える。かつての鎌倉は1メートル強の下に存在している。鉄筋ビルの敷地を除いて、道路や一軒家や森や林の下にはいろんな物が埋まっている(九分九厘は溶けちゃっただろうが)。実はわが家の下にも武士の経帷子が埋まっている。
 帰り道、YouTubeで金属探知機を使って古銭を探す動画を何本も見ていたことを思い出し、栄銭の1枚くらいなら探知機で見つけられるかも、と思った。誰か金属探知機を持っていないかなあ。
 いや、そんなことをしとる場合とちゃうやろ、もっと一日一日、真剣に生きろや。
 しかし今更そんなことを言われても、と思う。
 社会人時代を除いて、中学から今日まで絶え間なく無駄を積み重ねて生きてきたので、大転換をするのは結構難しいかも。
 大谷翔平に倣って、まずは夢ノートでも作ってみようか。やりたいこと、やるべきこと、小目標、将来の夢(あと数年っきゃない!)、誰かの役に立つことetc.。
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