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2021年03月17日04:15

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過去最高の8人も立った千葉県知事選、奇天烈公約の泡沫候補が多く

 今度の日曜日に、僕の住む千葉県の知事選がある。現職の森田知事が引退して、新人ばかりの8人もが名乗りを上げた。戦後の公選制以来、8人もの立候補は初めてという(写真=2人だけポスターを貼らない泡沫候補がいるが公営掲示板はいっぱい)。

◎千葉市長3期、行革で市の借金600億円返済
 有象無象が大半の中で、有力なのは以下の2人。前千葉市長の熊谷俊人氏(下の写真の上)と自民党推薦の元県議、関政幸氏(下の写真の下)だ。このうち熊谷陣営には、立民、維新、一部自民と公明の国会議員が支持している。
 普通なら文句なしに僕は関氏に投票したいが、今回ばかりはちょっと迷っている。
 なぜなら熊谷氏は、千葉市長時代、合計1億円近い知事報酬を辞退していて、好感が持てるからだ。市の借金を600億円も返済し、財政再建に努めた。
 こうした実績で一部自民の支持も受けていて、ゴリゴリの立憲民主党派ではない。しかも議員特権を批判する維新の支持も得ている。
 市長時代もリベラルに偏った市政を行わなかった。

◎給食費無料化の関氏、それはバラマキだ!
 一方の関氏は、熊谷氏と攻守所を変えたように、バラマキを打ち出している。すなわち給食費無料化だ。子育て世代の支持を集めたいということなのだろう。
 そもそも給食費など、自分が食べた分は払うというのが、最低限の不文律でもある。
 もし無料で給食を受けられるようになると、子どもたちは給食費を払ってくれる親の有り難さを忘れ、食材を供給する農家や調理してくれる炊婦さんたちへの感謝も忘れるだろう。それ以上に、何でも「おかみ頼み」という現代の風潮をさらに子ども時代に植え付けられる。絶対に支持できない。苦しくなったら、そのうち高校生以下の医療費の無料も言い出すのではないか、とも危ぶむ。
 今のところ、千葉市長3期の実績を持つ熊谷氏優勢だそうだから、勝ち馬に乗るという選択肢もあり、か。

◎「毎月7万円支給」? 「ワクチン危険」?
 後の6人。箸にも棒にもかからないが、中には噴飯物の公約を打ち出している候補もいる。
 ベーシックインカム党を名乗る候補は、「毎月7万円支給」を打ち出す。国家でなく1自治体に過ぎない千葉県が、どこから1人毎月7万円も配る財源があるのだろう? 国家なら、年金、国保、生活保護費などをベーシックインカム支給金に振り返ることもできるが、千葉県単独では絶対にできない。
 つまり「絵に描いた餅」だ。こんな公約を出す候補に投票するなど、千葉県民の恥だ。
 さらに、「マスクを外そう!」、「ワクチン危険」を打ち出す国民主権党党首なる候補。選挙公報によると、「新鮮な空気を吸い、人混みや密の中で生活を送ることで免疫力は高まります」という。こんな非科学的なデマを公報に載せるなど、権利の乱用以外の何物でもない。

◎「昔藩札、今県札」の候補も
 さらにさらに、「昔藩札、今県札」として、地域通貨(すなわち県札)の「房(bou)」を発行し、高卒以上の学生と単身高齢者に年間24万房を配るという。
 たぶん1房は1円なのだろうが、これが総額で年間いくらの財政支出になるのか、千葉県にそれだけの財源があるのか、全く不明だ。これもまた税金によるバラマキの1種だ。この候補は、元県立高校の校長を務めていた。大した「教育者」である。
 今度の千葉県知事選の公報ほど、笑える公報は見たことがない。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202103170000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「琥珀に捕らえられていた推定体重たった2グラムの超小型恐竜オクルデンタヴィス・ファウングラエの世界」

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