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2007年12月26日07:58

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【バレエ】スリー・クリスマス・くるみ!(その2・ミハイロフスキー)

3連休の中日、マチネを観てきました。
主役はロマチェンコワさんとプローム君。

私はこのバレエ団の熱烈なるファンなので、
表現は多少甘くなると思いますが、盲信的マンセーはしてません。

ボヤルチコフ版の演出は、どれもいまひとつ満足できず、
中でも「くるみ」は毎年どうにかしてほしいと思ってます。
人選にも一部、どんなパトロンがバックにいるの? 
と尋ねたくなる人もいます。(^O^)
過密スケジュールを考慮すると仕方ない部分もありますが、
群舞やオケは総じてスロースターターで、出来にも波があります。

特に今回は芸術監督が変わり、
群舞の面子もかなり入れ替わったといいます。
それがどのような影響を及ぼしているのか。
期待半分、不安半分の思いで劇場に足を運びました。

       *     *     *

指揮はミハイル・バブージンさん。
アニハーノフさんはソワレを振るのでしょう。
けれどオケの出来は良かったです。(^^)
案の定、冒頭はへろってる人もいましたが、(^^;)
舞台が進むにつれて安定し、迫力が増してきます。
前日の新国オケ(東フィル)も久々に良い演奏をしていましたが、
ミハイロフスキー・オケの方が一音一音しっかりしていて、
正確さ、厚みが違いました。

「くるみ」の冒頭、しんしんと雪が降るような音楽の中を、
招待客の親子連れがシュタインバウム家に向かうシーン、
なぜか好きなんです。(*^^*)
版やバレエ団によって趣向が凝らされていますが、
ここのには、両親に続いて手を繋いだ女の子が5人、次々と登場します。
わかっていながら、つい笑ってしまいます。
よく見ると、お母さんのお腹、大きいし。(^O^)

その後ドロッセルマイヤーが、
黒子に支えられてひょうきんな踊りを披露しますが、
今年のドロッセルマイヤーは長身のシェミウノフ君。
やこさん! 心配だったシェミウノフ君、
元気に、楽しそうに、舞台狭しと踊ってました!!(^^)v

でも黒子ふたりの動きがどこかヘン。
シェミウノフ君の身長をもてあましているのかな?
と思っていたら、急に彼から離れた黒子たち、
頭巾を脱いで彼を睨んでいます。その様子は、
「重くてやってらんねー!」と言いたげです。
もしかしてリハの時にダメ出しされ、
それを逆手に取った演出なのかな。(^o^)

ここの版は、ことあるごとにドロッセルマイヤーが踊りまくります。
いろいろマイムもしているので、何か意味があるのでしょうが、
いまひとつピンときません。そのためちょっと飽きたりもするのですが、
今年は長い手足を鞭のようにしならせ、笑顔で踊る彼の様子に、
なぜかあきませんでした。また腕を上げたな、シェミウノフ君! (^^)

人形たち、コロンビーナは高橋さんより上手ですが、
道化はバリノフさんの方がうまいかな。

新国とモスクワのねずみたちは着ぐるみ衣装ですが、
ここのねずたち、頭は帽子風で、燕尾服に赤い手袋の洒落モノ。
ヴェンシコフ君演ずる王様は、ハンサムでカッコイイんですよ。(^^)
...大砲の音に指で耳を塞いだものの、抜けなくなったのは、
どこの王様だったかな。(^^;)
でも戦いの展開や王様のやられ方が、
ここのはおざなりで面白くないんだよな〜。(="=)

雪の精たちの群舞、新国のピンポン玉衣装は粉雪をまとっているようで、
動きも揃っていることから、上から見るととても綺麗です。
一方ここの群舞は、あまり揃ってないけれど、余裕の踊り。
足音は出たり出なかったり。23日は少しうるさかったかな。

各国の踊りは小道具を多用するので、
ダンサーたちのテクを十分引き出している演出と言えないのが残念。
それでも外国のバレエ団らしく、雰囲気づくりは上手いのですが、
中国の吉本さん、トレパックの楠元さんは負けてなかったし、
大森さんの艶っぽい踊り、私は好きだなぁ。
(なんでキャスティングしないんだよ〜!o(>_<)o)
話が前後しますが、ここのフリッツ役はちょっとイタイ男性担当で、
その点、新国の大和さんは適役。

そしてワルツ。
今回はハビブリナさん、ステパノワさん、コシェレワさん、コチュビラさん。
皆、主役の経験者です。群舞に埋もれてしまう新国若手と違い、
豪華というのはこういうのを言うんだよな〜、と、ひとり頷いてました。(^m^)

そうそう、忘れちゃいけないくるみ割り人形のトルマチョフさん。
マイミクさんのどなたかが、お友だちを連れて行ったところ、
高橋さんのコロンビーナの人形チックな動きに感激していた、
と書かれてましたが、その話を読んで、ラカッラさんのスワニルダと、
トルマチョフさんのくるみ割り人形、見せてあげた〜い! と思いました。(^^)

主役のロマチェンコワさん、
彼女は可愛いというよりは美人という風貌なので、
おじさんしていたフリッツに助けられたものの、
やはり姉さんマーシャでした。

一時期、ぐんと伸びて、その後停滞していた彼女、
今年は体を絞ってきたところを見ると、芸監に檄をとばされたのでしょうか。
元気があって、しかも柔らかさを失わないダイナミックな踊りは、
以前のペレンちゃんのようです。
まだ表現に余韻のないのが残念ですが、近々また伸びてくる予感。(^^)
こういう楽しみが、新国のダンサーにもあればなあ。(=.=)

王子のプローム君...悪くはないけど、いまひとつ輝きに乏しい。
でもまだ24歳。これからだよ。頑張れ!

今回、前半のPDDで、
ロマチェンコワさんがリフト後に膝をつくアクシデントがありましたが、
どうも原因は彼にあったようです。
というのも、直後の人形と王子が入れ替わる場面、
忘れて袖に引き上げそうになり、
トルマチョフさんの姿を見てはっとしていたからです。
うろたえていたのかな。若い若い。(^O^)

       *     *     *

演出に関しては、期待していた改良はなく、ほぼそのままでしたが、
パンフのメンバーリストを前年版と比べると、たしかに大きく変わっていました。

贔屓どころでは、舞台の要、ポリョフコさんの名が写真ごと消えてました。
あの技量と美貌を考えると、外される理由は考えにくく、
彼女も怪我か妊娠でもしたのでしょうか。
ガルネツさん、ロバノワさん、シシコワさんという中堅どころの名もありません。
シシコワさんの壷の踊りや赤頭巾ちゃん、好きだったのにな〜。(>_<)

男性陣では、クリギン父、ブレグバーゼの両重鎮。
クリギンさんはディレクターとしてルジマトフさんの片腕となったようですが、
ブレグバーゼさんの大僧正、もう見られないのでしょうか...。

キャラクター・ダンスと群舞シーンにも気になるところが。
余裕の踊りは相変わらずなのですが、
時折、狭い舞台にとまどったり、タイミングがあわなかったりと、
流れが乱れていました。
これまでなら阿吽の呼吸で位置を微調整していたものばかりで、
メンバーの大幅刷新が影響しているのでしょう。

       *     *     *

昨夜25日(シェスタコワさん、シャドルーヒンさん)の舞台は、
23日のソワレに続き良い舞台だったようで、
師匠から賞賛のメールが届いています。
後日、改めてご紹介することにしましょう。(^^)
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