いつまでも戦後

　朝メシでは「すいとん」をいただき、昼メシには「鯨肉」の生姜焼きに舌鼓を打ち、夜には「魚肉ソーセージ」入りのライスカレーを食べて、今日という一日に感謝しながら就寝したい。

　たとえ毎日が、戦後のような食卓であっても、決して文句を言わず、笑顔で暮らしたい。
　戦後の耐乏生活すら送ることも叶わなかった戦没者への、それがせめてもの償いだとぼくは思っているのだ。

　・・・貧しくとも、心根だけは常に清らかでありたいと願う、そんなぼくの一日がそこにある。