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2024年05月09日00:48

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未解決事件を解く鍵はあるのか【30年前に消えた花嫁・その2】

■不可解な怪電話から蓋然性を追及する■

怪電話をもう一度お聞き頂こう。▼

https://www.youtube.com/watch?v=PPvVOtP0hk8

この声、地元の福島県訛りなのは間違いないものの、妹さんもご両親もひとみさんではないと断言した。当時50〜60代の女性が掛けて来たと考えられているが、誰が何の目的で掛けて来たのは定かではない。

警察も原町市(当時)内の公衆電話から掛けて来たところまでは突き止めている。

様々な考察が試みられているが、圧倒大多数はただのいたずら電話という結論だ。

平成後半生まれの若人たちはご存じないかもしれないが、当時NTTは「ハローページ」という個人の家庭の電話を電話帳に掲載したものを各世帯に配布していた。プライバシーの保護が喧しい今の時代では信じられないかもしれないが事実だ。

これを使えば無差別に誰でもいたずら電話は確かに可能である。

しかしながらこの怪電話はただのいたずら電話だとは断言出来ない部分も秘めている。

短い動画だが、内容をよく聞いて頂きたい。

動画ではひとみさんの妹さんが受電すると、相手はいきなり「おねえちゃんだよ」と言っている。確かに応対したのは妹さんだから、会話としては合っている。

だが、電話は母・たつ子さんが取る場合だって十分あり得る。

にも拘らず、なぜ「おねえちゃんだよ」なのか。更に言えば相手は「はい、増山です」としか伝えていないのに、彼女がひとみさんの妹だとなぜわかったのか。

これが本人であれば、「ひとみです」と最初から述べるのが普通だ。

我々はひとみさんが行方不明になり、捜査が30年経った今でも続いている事を知っている。しかしながら、公開捜査に踏み切ったのは平成7(1995)年8月26日からだ。

という事は電話があった1月4日の時点では非公開だった事になる。

であれば、ひとみさんがいなくなったことを知っている人は限られる。

いたずら電話は偶然でなければ成立せず、偶然でないとすれば、増山家の事情を知っている者に限られるという事になる。いやいや・・・いたずら電話を掛けるにしたって、「ひとみです」と名乗るだろう。

この人物は誰なのか。このやり取りから犯人を窺い知る事が出来そうではないか。

電話の主は次回に考察させて頂きたい。まだ結論は出さなくても良い。

■二股彼氏■

彼女の発言に婚約者の態度が豹変した鍵が電話の声から隠されているのではないだろうか。この点を追及していきたい。

原町署が捜査の為に預かったひとみさんの手帳(日記)。

日記には走り書きで次のように書かれていたという。

「Oという女からTELあり。(婚約者には)『切れていない』女がいたらしい。もしか(して)の勘が当たった。彼はそんな人は知らないと否定。嫌がらせだろうと。彼を信じよう。」

(カッコ内は引用者)

この婚約者にはひとみさんが察したように、付き合っていた女性がいた。この女性こそが、ひとみさんの職場に電話を掛けて来た、婚約者より4歳年上のOさんである。

では婚約者はなぜOさんと結婚しなかったのだろうか。

ネットの書き込み等程度からしか窺えないが、Oさんのご両親は言いにくい事だがどうも反社会的勢力または彼らに近しい人物だったという。

これが事実であれば、当然婚約者のご両親は結婚を前提にした交際には猛反対し、別れさせたのだろう。都会に住んでいる人であれば、「そんなことで・・・」と思うかもしれないが、ここは福島県である。但しこれは表向きの話で、実は水面下では交際は続いていたと考えられる。

そこへきて久方ぶりに帰省し、地元で働く事になったひとみさんと自分の両親が経営する食堂で彼は出会い、ふたりは意気投合してしまう。

彼のご両親はひとみさんの明るい性格も気に入り、結婚をも認めてしまった。

この状況で最も気を揉んだのはOさんだっただろう。幾らひとみさんとの付き合いは表向きに過ぎないと言われても、既成事実はどんどん積み重なってしまう。結納まで済ませている。業を煮やし、憎しみが増大していったとしても、無理はない。

ここまではひとみさんの婚約者がこっそりと付き合っていたOさんの心理状況を述べたものだが、Oさんは遂に決定的な行動に出てしまう。

「実力行使」である。

それについては次回にしたい。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

(続く)

写真:当時テレ朝系特番・「奇跡の扉TVのチカラ」のインタビューに応じる、父・一郎さん


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