自分の命への肯定の思いに

人が背負う重荷の中で
一番重いモノって何か

生まれて来なければよかったという
自分の命への否定の思いではなかろうか

そんな重荷を背負いながら
それでも毎日を生きているなら

生きることそのものが
極めて大きな罰となる

そんなにも大きな罰が
与えられる罪はどんな罪か

そんな重荷を背負っている人が
本人の責任で犯した罪だろうか

否　ほとんどの場合は本人の責任ではなく
他者によってそう思わされるものである

重荷を背負った本人ではなく
重荷を背負わせた他者に罪がある

罪なき者が罰を受け
罪ある他者は罰を与え続ける

罪ある他者に罰を与えても
解決できないところに根深さがある

罪ある他者に罰を与えても
自分の命への肯定にはつながらないから

救いはどこにあるか
救いはやはり他者にある

他者に肯定されて受け入れられて
自分の命への否定の否定が始まる

生きていてもいい存在から始まり
生きていてほしい存在になるとき

生まれてきてよかったという
自分の命への肯定の思いにたどり着く