ロッテファンではなくて、吉井監督のファン

　一寸先は闇という慣用句があるけど、勝負事って最後の最後までわからないもんだ。
　昨夜の午後9時半近く、ダイニングで夜食にトースト（＆紅茶）を摂りながら、その間プロ野球パリーグのCS、ロッテ対ソフトバンクを見ていた。延長10回で先行のソフトバンクが3点も得点したところで紅茶を飲み干し、テレビ中継を切った。ロッテの吉井監督はどこかの人間性が著しく劣る監督と違って、選手批判を報道陣にぺらぺらと語らない。影でも悪口を言わないし、選手一人一人に対して優しく励ます。さらにたとえ三流週刊誌であっても差別なくコメントを寄せるというおおらかさがある。そんな吉井監督に好印象を抱いているものだから、3点を取られたところで気の毒になって心の中で「シーズンが終わった、お疲れさん」とつぶやいてソフトバンクを讃えたのだった。
　その後、午後11時半くらいまで詩人の翻刻原稿整理をし、Yahoo!ニュースを覗いてみたら、ロッテがファイナルステージ進出、という見出しがあるではないか？　うそだぁ。しかし記事ではその裏に4点を取った、と。
　YouTubeでロッテ、ソフトバンクと打ち込むと、逆転した10回裏の動画が複数アップされていたので見てみた。結果が分かっているにもかかわらず大興奮し、日頃のおこないというか努力というか我慢というか優しさというか、やっぱ運をたぐり寄せることが出来るんだと思ったのでありました。私は諦念することが多く、しかも自棄的になりがちな性格なので、吉井監督に限ったことではないのだが、地道に研鑽を重ねるような謙虚さのあるひとを尊敬する。自分の人間力がイマイチであるのは若い頃に傲りがあったからだ。それに気がついたのが50歳くらいだったので、以降は大きく信条のベクトルを変えたのだが、時期的にはやや遅すぎた。
　2つ3つとロッテの逆転劇動画を見たら午前零時だった。
　あと数本音楽動画でも見て、興奮を鎮めたところでクスリ一粒、寝よう。
　が、更なる興奮が待ち受けていた。
　あなたにおすすめにLaura Braniganの「Self Control 」があがっていて、さらにRick Astley の「Never Gonna Give You Up」もあった。この2曲とも聴くまですっかり忘れていたのだが、流行った当時、大好きで、ウォークマンに入れて通勤途上でよく聞いていたのだった。なんでここまで俺の趣味を知ってるんだ、AIは怖いな。
　80年代90年代と言えば、自分がもっとも元気な時期だ。その頃の私と今の私は同じ人間かと思えるほどに隔たりがあるけれど、それでも懐かしのメロディを聴いているうち、身体の奧底からエネルギーが湧いてきた。飮むじゃなく、聞くドリンク剤だな。

　今日10月17日、珍しくこの日記を寝室のiMacで書いている。新iMacを買ってパソコン部屋に置いて以降、旧iMacは夜10時以降じゃないとつけない。
　先週、ヤフオクで落札したApple純正マジックマウスが今日届いた。無線というかBluetooth接続の上に、使い勝手が抜群にいい。マウスがトラックパッドみたいで簡単なジェスチャーでスクロールや拡大表示や前のページに戻すことなどができる。ボタンのない滑らかなマウスを指ですっと撫でて操作する。見た目のデザインもいい。
　早速旧iMacに接続させて一通りの操作をしたのだが、動作に問題なかった。
　いったん新たなデジタルグッズに慣れると、旧製品の操作がちょっとだけだが面倒になってしまう。あまりよろしくないことだが。
　これで2階、1階とも、デジタル環境が自分的には最善となった。
　あとはいかに頑張って仕事をするかだな（笑）。