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2023年05月02日20:24

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国会議員と会う

 ゴールデンウィークがスタートして早、半ばになろうとしている。常日頃ぼさっと生きているから、時間がたちまちのうちに過ぎるのであろう。
 昨日5月1日はお寺の行事に参加。1時間に亘って経を唱和したり、7人の僧侶による声明や読経やお祓いを聞き、そんなおごそかなる雰囲気の下になぜか薄汚れた私が座っていることをもう一人の自分が客観的に見ていて、不思議な気がした。私は誰? ここはどこ? と茶化してみたりして。
 お経の意味はわからないものの、ところどころ推察できる箇所もある。これまで何百回と聞くに及んでいるからか、生きるための気構えがわかったような気になったりもする。
 自分にとって、仏教は社会民主主義や環境主義やアナキズムやアニミズムと同程度の教養でしかないが、広義の意での原初的な教えが長い時を経てこの身に受け継がれているようにも思う。

 一昨日の夕方、現職の国会議員からそれこそ突拍子もなくスマホにショートメッセージが入っていた。「鎌倉に住んでるよね? 2日、鎌倉にいる?」
 日付が入っているので、2日、来鎌するのかな。それともこのメッセージは近頃蔓延している偽メッセージなのだろうか。
 下手なことを書かないほうがいいかと思って素っ気なく「鎌倉に住んでます。2日は家にいます」とだけ返信した。
 昨日の夕方、iPhoneを見たら、「明日、午後3時くらいに会えないかな。その前に友だちとランチすることになってます」とあったので、「わかりました。午後3時、私のケータイを鳴らしてください」と返信した。

 5月2日。ホンマかいな、と思いつつ、2時50分に駅の東口着。ショートメッセージで「いま、鎌倉駅です」と打ち、送信しようとしたところで電話が掛かってきた。
 いま駅ビル2階にいると言う。
「あらま、お変わりなく」とお互い同時に同じことを言った。会うのは15年ぶりか。
「SPは付いてないの?」と尋ねてみたら彼女は笑い、場が和んだ。目の前にある「カフェ レクセル」の注文カウンターにふたりして並び、割り勘で珈琲を。それから6時近くまで話し込んだ。
 初顔合わせは30年ほど前になる。才気煥発な一面と天然系な性格が同居する彼女は(私と違って)人生をこれ以上ないほどのポジティブさで歩み続け、他方、この私はこれ以上の堕落はないほどの消極的な人生を過ごしてきた。好対照だと思う。
 が、両極端なほどに違うと、人間は案外とわかり合えるもので、それは天才とキチガイは紙一重だとか、極左が嵩じると右翼に通じたりもするのと同じだ。
 愚痴を黙って聞き、時々合いの手を入れたり、慰めにもならないアドバイスを送ったりしていると、自分もだんだんと癒されてきた。
 なんでわざわざ私に連絡を寄こしたのかを訊くほど野暮ではない。ひとはちゃんとした理由があって行動に移す、というわけでもない。よほどの迷惑を掛けない限り、何をやったっていいのである。たぶん私も彼女同様、目的的ではない行動をしょっちゅうやっているのかもしれない。
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