子供のころから地図が好きです。
いままで住んできた幾つかの街の様子が、頭の中に地図の形で収まっています。いつでも取り出せる状態です。「記憶の地図」です。
『「地図感覚」から都市を読み解く』(今和泉 隆行/晶文社)
https://www.shobunsha.co.jp/?p=5042 を少しずつ読んでいます。地図の読み解き方を磨く本です。もちろん、現実にある地図を読み解く力が養われます。紙の地図も、ネット上の地図も。私の場合、それだけでなく、「記憶の地図」を読み解く力をもらっています。
1960年生まれの私は、高度経済成長時代に、街が姿を大きく変えていくのを目の当たりにしてきました。幼稚園の送り迎えの通園バスからも、新しく高速道路が造られていく様子が目撃できました。小学生のころには、毎年、新築の集合住宅が出来ては、転校生がやってきました。私も、そうした転校生の1人でした。
頭の中で、古びた「記憶の地図」を取り出します。地図を取り出して、『「地図感覚」から都市を読み解く』という懐中電灯で、新しい光を当てて点検します。
街の歴史を読み直します。自分の歴史も読み直します。
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