週末、友達が来るので、奮発してアマダイを購入します。
口の先から尾びれの先までの全長が30センチです。二枚下ろしにします。片身は刺し身にして、もう一方の骨のついたほうは塩焼きにします。刺し身の側は皮をはぎますが、焼く側は、皮は残して、うろこも付いたままにします。頭は蒸してみます。
刺し身と塩焼き、そして蒸したもの、どれも同じ魚からいただいたものとは思えないくらい、別の味わいがあります。同じ片身の刺し身にしても、頭側の身と尾側の身とでは味が違います。どちらが美味ということではなく、違う味わいなのです。
翌日。
毎日、アマダイというわけには参りません。今度は、イワシです。お手頃の価格のものを10匹、購入します。イワシは塩焼きにして、いただくことにします。2匹だけ、イワシ団子にするために、手開きにして、皮をはぎます。皮をはぐと、その下に、白い霜のような脂肪が姿を現します。見るからに、焼くのが楽しみになります。
焼き上がったイワシを口に入れながら、アマダイとは違う個性を味わいます。比較できない個性です。
その翌日。
今度は、サバの水煮缶です。買い置きの缶詰めです。これが、問答無用の、うまさです。思わず、「うまいぜ」と、声が漏れてしまいます。
こんなふうに個性を味わえるのは、幸せなことです。ありがとうございます。
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