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2019年11月25日19:48

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「最初の晩餐」@新宿ピカデリー

キャストがめっちゃ豪華ぴかぴか(新しい)と前々から楽しみにしていたら、友達も同じようにチェックしていたようでお誘いの連絡あり。公開3日目、連休真ん中の日曜夕方の回へ一緒に行って来たるんるん

************** 重要部分ネタバレなし **************

忘れられない味で僕らはもう一度、家族になった。カメラマンの東麟太郎(染谷将太)は父・日登志(永瀬正敏)の葬儀のために故郷へ帰ってきた。姉・美也子(戸田恵梨香)と準備をする中、母・アキコ(斉藤由貴)が、通夜ぶるまいは自分で作ると言い出した。やがて運ばれてきたのは、目玉焼き。親戚たちがざわつく中、麟太郎は気がつく。「これ、親父が初めて作ってくれた、料理です」なつかしい手料理を食べるたび、思い出が麟太郎たちの脳裏によみがえってくる。20年前に父と母が再婚した日、連れ子の兄・シュン(窪塚洋介)と5人で暮らした日々のこと……。止まっていた家族の時が今、ゆっくりと動き出す。

常盤司郎監督はサザン初のドキュメントムービーの監督カチンコやCMやミュージックビデオなどで幅広く活躍してきた方で、本作が長編初監督作品となり、脚本も自ら手掛けているそう。かなり前からこの映画の企画が立ち上がっていて、脚本本を見せてキャストを口説いていったらしく、監督やプロデューサーの人脈と脚本の完成度の高さがこのキャスティングを実現させたのかな。

葬式ものって結構ある題材なんだけど、連れ子が両方いての再婚プラスアルファってのがなかなか複雑でシビア。終盤に明かされる事実が子供からしたらかなりズシンとくるが、だからこそ当時は多くを語らなかったんだろう。自分が子供だったらと想像すると、勝手だよねぇとも思うし、親だったら言えないかとも思うし、難しい。

ギクシャクしつつもちょっとずつ家族になっていった5年間。心を開き打ち解けていくきっかけが一緒に食べた料理の数々。それらを父の遺言により通夜ぶるまいで母が出していくことで、子供たちがエピソードを思い出していき、回想シーンと行ったり来たりする構成になっている。

ハムの代わりにスライスチーズの目玉焼き、赤味噌と白味噌で揉めたので合わせ味噌にした味噌汁、庭の落ち葉で焼いた焼き芋、山登りでキャンプした時の定番きのこピザ、台風の夜に作った夜食のラーメン、ラー油を振ったすき焼き。そんな何気ない料理が気取りや狙いがなくてリアルでよかったと思う指でOK

出演陣は、染谷将太 戸田恵梨香 窪塚洋介 斉藤由貴 永瀬正敏 森七菜 楽駆 牧純矢 外川燎 池田成志 菅原大吉 カトウシンスケ 玄理 山本浩司 小野塚勇人 奥野瑛太 諏訪太朗といった方々。斉藤さんにこの役をやらせる、ってか本人も受けるのがすごい。オファーがいつだったのか知りたいくらいあっかんべー

シュン兄、美也子、麟太郎役は20年前から5年間の回想シーンで当然別の人が演じているが、そちらのキャストも窪塚、戸田、染谷に負けず劣らずすごくいいっexclamation特に小6〜高1(たぶん)を1人で演じて全く違和感なく見せられる七菜ちゃんは特筆すべきexclamation ×2今後一層活躍していくはずなので、要チェックだわ。

語りすぎない、説教臭くないのがかなり好みだったが、単純にはとても感想を言えない作品。家族とはいえ全てわかり合えるはずもなく、家族だからって全てを見せる訳でもなく、さらにステップファミリーという難しさもあり。これだけのキャストが揃っているにも関わらず、予算の問題もあるのか、宣伝があんまりされていない感じ。上映館も少ないし、観ている人が少なそうなのが残念。。
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