心学「利」
人間、誰しも「利」は欲しい。特に商いをしている人は利があってこそ成り立つ。元があって、そこから利は生まれて来る。利の元を考えるのは自分の心。利も「心の種」である。
この利を増やすには如何なる方法があるだろうか。利は植物の種と同じで、この種を蒔けば蒔くほど利の花が咲き、利の実が結ばれる。
ところがこの種を蒔く場合、自分の心だけならそれほど大きな面積ではない。
では、他人の心にまで蒔けば、他人の心に芽生え、花が咲き、実を結ぶ。他人の心に蒔く種を「義」と云う。
古来、「先義後利」と云う言葉があるが、まずは多くの人々に「義」を尽くし、やがて人間的「信」を得ることが出来て、利は自分に大きく返って来る。
自分自身を豊かにしたいと思うならば、まずは他人を豊かにすることである。自分一人なら他人の「信」を得ることは出来ない。他人に利を与えてこそ、自分に大きな「信」が実る。
五徳「仁・義・礼・智・信」が成り立つ法則は自分と他人の関係「二人」から始まる。この「二人」の字が「仁」である。最高徳目の「仁」が大事な所以である。
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円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」
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