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2019年09月26日20:59

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現代舞踏を鑑賞

 昨日の午後3時、ラズリと散歩をしていたところで、高身長の外国人女性と風体怪しからぬ男のカップルが前から歩いてきた。関わり合うことを避ける意味合いもあって、道の端に移動し、すれ違う瞬間、ちらっと男の顏を見た。
 私が視線を送った瞬間、サングラス姿の男も私を見た。
「あ、あああ」
 同時に声をあげた。
 彼と私は友だちなのであった。
 私はまず白人女性に「Just good evening」と挨拶したのち、彼と少しだけおしゃべりをした。内閣改造以降、私はなんにでも「まさに」(スカ官房長官の口癖)という副詞を付けるようになったので、英語だとJustなのである。
「今夜、秘密の稽古をやるので、よかったら来る?」と、現代を代表する舞踏家が誘ってくれたので、「まさに望むところだ」と答えたのだった。
 少し早めに夕飯を終え、午後6時40分着で「教室」へ。
 稽古がまさに始まろうとしていたタイミングだった。
 謎の白人女性もその場にいた。彼女と私がこの日の観客で、舞踏を演じるのは彼と彼の第一弟子の女性。
 どうやら再来月におこなう公演の第一回目のフル・パフォーマンスのようで、ほぼ休みなく1時間半くらい、妖艶で難解でシュールで不確かな舞踏を見た。バックに流れているのはバッハのゴルトベルク変奏曲で、曲と踊りが完璧に一体となっている。
 午後8時を少し過ぎたところで、練習は終了。
 気を張り詰めて見ていたので、なんら動いていないにもかかわらず、全身が虚脱したような疲れを覚え、終わってすぐに教室をあとにした。
 深夜、YouTubeでゴルトベルク変奏曲を探したら、トップにグールドがあったので、しばしの間、小さな男で鳴らして奥本センセのエッセイ集を読んだ。図書館本ゆえ、早く読み終えなければ。

 今日も図書館に行った。
 讀賣新聞をちらっと見たら、一面トップは日米貿易協定締結で、朝日とずいぶん紙面が違う。朝日の朝刊は「表現の不自由展 再開目指す」で、一面に続いて二面の7割もこの話題で、さらに社会面にも同テーマの記事が掲載されていた。
 讀賣はというと、一面から三面、四五面と「不自由展」を探してもない。社会面を開いてもない。で、第二社会面にベタ記事が載っていて、文化面に「不自由展騒動経過」を冷ややかに紹介していた。ちなみに讀賣の社会面はまるまる「巨人の阿部捕手引退」に割かれていた。かたや朝日は、社会面の隅に「巨人選手サプリ禁止成分を検出」という記事が載せられていた。対称的で面白い。
 運がいいのか悪いのか、どうやら今日はまさに月刊Hanadaと月刊Willの発売日らしくて、雑誌の面陳棚におそらくまだ誰も手を触れてなくてキラキラ光っている「Hanada」が、性懲りもなく置いてあるではないか。
 さて困ったのは私である。
 こういうヘイトをまき散らす雑誌を置くな、法的にも問題ありますよ、と貼り紙までして親切に教えてあげたのに、撤去されていない。
1 ふたたび警告書を書いて貼り付ける
2 表紙にマジックで落書きする
3 館長に抗議文をしたためる
4 沈黙する
 これくらいの選択肢がある。
 まあ今日は警告書を用意していないこともあって、4になってしまった。
「月刊短歌」と「本の雑誌」をそれぞれ30分ずつ読んでから、予約本一冊を借りるためにカウンターに行った。
 で、図書館カードと引き換えに予約本を渡してもらうと、係の女性から「もう一冊、借りませんか?」と声を掛けられた。
 ええっ、図書館もついにこういうサービスを始めたのか?
 私が躊躇しているのを見て取ったカウンター業務の女性は、「こんないい本があるんです」と言って、一冊の本を私にかざした。
『日本人はなぜ世界で尊敬されるのか』というタイトルが見えたので、慌てて「いや、結構です」と断ったのだが、女性は未練がましい表情を浮かべていた。図書館でもまさに押し売りする時代になったのだろうか?
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