今朝職場への行きがけ、いつものように可燃ゴミを捨てて行った
うちの地区のゴミステは、50坪ほどの広々した草地で、
道路から入ったその空地の一角に、ネットをかぶして可燃のゴミ袋を捨てる
道の脇のそのゴミステとの境で、兄妹だろう、
園児が虫かごみたいなものを覗いて座り込んでいた
オレはその道脇からクルマを離して止め、ゴミをぶら下げて近づくと、
「おはよーございまーす」と元気にあいさつしてきた
「ん〜〜、かあい〜んだけどさ〜、おじちゃんおばちゃんたちがゴミ捨てにくるんで、
きみたちここ、じゃまなんだよな〜
それにクルマにひかれるかもしれないし、あぶないぞー」
と言うと、ムクッと立ち上がり、手にしていた虫かごをオレに見せた
(早く職場にいきたいんだが・・)
クワガタかなんかが入ってるんだろう、と思い、覗いてみると、
おおきな葉っぱの蔭で、テントウムシのおっきめのひらべたいオレンジ色したやつが、
ノソッと動いた
「ほら〜、くさいカメムシ〜」
おれは思わず息を止めた
真下からおれを見上げるそのクソガキの瞳は、子犬にみつめられてるようだった
そのとき、ゴミステの隣りの家の若くて背の高いママが、
「コラッ、早くクルマ乗れって言ってんだろ!!」と虫かご坊やらに叫び、
「アッ、すみません!!」とオレに言った
いつもゴミを捨てに行く度、その家からこどもに怒鳴りつける声が聞こえていたのは、
このママだったのか・・
しかし、息子たちがカメムシくんを飼ってるのを許してるのは、立派なママだ
マア、なに飼ってるんだか知らなかったりして。
オレは、ここの坊やのことをずっと忘れないだろう
マアまたしょっちゅう逢うだろうけど。
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