松田龍平主演で長塚圭史演出とくれば、めっちゃ気になる〜。ということで、速攻でチケットを確保
なんだか今年はハイペースの観劇になりそうな予感。土曜夜の回にお一人様で鑑賞
―これは井上ひさしが愛してやまない日本語に、不思議でかわいらしく、輝くような生命を与えてくれた、ある岩手花巻人の評伝劇―
これからの人間はこうあるべきだという基本。 その見本のひとつが宮沢賢治だという気がしてなりません。 必要以上に賢治を持ち上げるのは避けなければなりませんが、どうしてもそんな気がしてならないのです。
――――井上ひさし
詩人にして童話作家、宗教家で音楽家、科学者で農業技師、土壌改良家で造園技師、教師で社会運動家。 しなやかで堅固な信念を持ち、夭逝した宮沢賢治。
短い生涯でトランク一杯に挫折と希望を詰め込んで、岩手から東京に上京すること九回。 そのうち転機となった四回の上京を、あの世に旅立つ亡霊たちや自ら描いた童話の世界の住人と共に、夜汽車に揺られてダダスコダ、ダダスコダ。
行きつく先は岩手か東京か、星々が煌めく宇宙の果てか...。「世界ぜんたいが幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない」そう信じた宮沢賢治が夢見たイーハトーボは果てしなく遠かった。
作 井上ひさし
演出 長塚圭史
出演 松田龍平 山西惇 岡部たかし 村岡希美 土屋佑壱 松岡依都美 天野はな
紅甘 小日向星一 福田転球 中村まこと 宇梶剛士
舞台出演はあまりない松田くん。2009年「メカロックオペラ R2C2」、2013年「冒した者」以来、久々なのでワクワク
どうやら今作が初主演舞台みたい。宮沢賢治の愚直さを繊細に演じていてとてもよかった。高等遊民らしい甘さや人のよさが感じられる飄々としたキャラクターを魅力的にみせてくれた。端の方だけどステージに近い席だったので、表情もはっきり見ることができて嬉しかった
脇を固める役者陣がみな上手いので、休憩含め3時間超えのお芝居もダレることなく、存分に楽しませてもらった。「相棒」でもお馴染みの山西さんの滑らかなセリフ回しが心地よく、熱のある芝居に魅了された。土屋さんも長セリフのシーンを悠々こなしているように見えてさすが
岡部さん、村岡さんの安定感も抜群。素晴らしいキャスティングに大満足でした
宮沢賢治の作品をちゃんと読んだことがないので、「銀河鉄道の夜」、「風の又三郎」といったメジャーなものくらいチェックしてみようかな。ちょっと調べてみたら、入門書も色々出ているようなので、そっちから読んでみるのもいいかもしれない。
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