mixiユーザー(id:4795751)

2017年12月22日20:02

126 view

「火花」@TOHOシネマズ渋谷

NetflixのドラマがNHKでTV放映されたを観ていて、映画もとても楽しみにしていたこの作品。自身も芸人である板尾創路監督がどのように描くのかも興味津々で。友達と公開2週目の土曜夜の回へるんるん

お笑いコンビ・スパークスのボケ担当の徳永(菅田将暉)。鳴かず飛ばずの日々を送っていたある日、営業先の熱海の花火大会で先輩芸人の神谷(桐谷健太)と出会う。その天才肌の型破りな芸風と人間性に惚れ込み弟子入りを志願する徳永。すると神谷は"俺の伝記を書いてくれ"と突飛な条件を出し、徳永を弟子に迎える。こうして2人の奇妙な師弟関係が始まり、徳永は神谷のお笑い哲学に深く心酔していく。そんな中、くすぶり続ける神谷とは対照的に、徐々に売れ始めていく徳永だったが…。

言わずと知れた又吉直樹さんの累計300万部を突破した大ベストセラーが原作。実はまだ小説本は未読だけれど連ドラは全部観たので、ストーリーはわかった上での鑑賞。学生の頃からちょいちょいライブも観に行ってるお笑い大好きハート、芸人さん大尊敬の身としてはグッとくる作品で、ウルウルするシーンも度々あった。

お笑いの世界はめちゃくちゃ厳しそうということは、テレビなどを通して感じている人もきっと多いと思う。M-1等の賞レースで勝ち上がるのも相当難関だし、さらに決勝にまで行っても結果を残せなければそれまでで、現状は全く変わらないなんてこともある。いくらネタが面白くてもそれだけでは売れない。逆に面白くなくても運やタイミング、キャラクターなどで売れることもある。そんな難しい夢を追い、現実との狭間でもがきながら生きている芸人たちの青春ドラマ。

ドラマでは徳永(林遣都)、神谷(波岡一喜)、神谷が同棲している真樹(門脇麦)という配役。これがかなりハマってたので、映画版のキャストを観て最初はあまりピンとこなかった。特に桐谷さんが(ごめんなさいあせあせ)。だけど、菅田&桐谷はともに関西出身だから言葉に違和感なく"芸人"していたし、真樹役の木村文乃ちゃんも金髪でガラリと印象が変わって、実在感たっぷりですごくよかった指でOK

徳永の相方役は2丁拳銃の川谷修士さん。バリバリの現役漫才師だから全く問題なし。菅田くんとの年齢差からビジュアル的にちょっと大丈夫exclamation & questionと思っていたが、話し方や表情などでうまいこと違和感を消していたと思う。きっとわざとツッコミもあまりうまくやりすぎなかったんだろうなと思う。

神谷の相方役は三浦誠己さん。彼が元々吉本芸人だった頃を観ているので、このキャスティングには胸が躍ったハート達(複数ハート)カリスマ的な神谷と並んでも引けを取らない雰囲気を醸し出していてさすが。三浦さん、ほんとかっこいいわ目がハート

スパークスの解散前ラストライブは終盤の大事な見せ場exclamation ×2徳永が相方へのこれまでの想いを詰め込んだ「逆のことを言う」漫才。ここは長回しでがっつり漫才シーンが続き、監督も演者も一番力が入ったはず。凄まじい迫力と熱量で演じきった菅田くんに拍手。それをガッチリ受けた川谷さんもお見事ぴかぴか(新しい)

主題歌はビートたけしさん作詞・作曲の「浅草キッド」ムードを菅田&桐谷がカバー。これは板尾監督たっての希望が叶ったそう。オリジナルのまま、たけしさんのあの独特な歌声がよかったぁ、と思ってしまったが、やっぱり名曲だね。

芸人への想いの違いで評価が別れそうな気もするが、題材がお笑いなだけで物語としては王道の青春ものであり、人間ドラマ。現実はシビアだし、キラキラ輝くような成長ストーリーではないが、彼らの10年間はきっと無駄じゃないexclamationと思わせてくれる優しさも含んだとても素敵な作品だったわーい(嬉しい顔)
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する