今日は年に一度佐倉に行く日。
そう、佐倉市民音楽ホールでの三浦友理枝のリサイタル。
今回で5回目の登場。(その前に川久保賜紀、遠藤真理とのトリオで登場したことがある)
ホールからの要望がロシアということで、オール・ルシアン・プログラム。
01.ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 『鐘』 Op.3-2
02.リャードフ:音楽の玉手箱 Op.32
03.リャードフ:舟歌 嬰ヘ長調 Op.44
04.チャイコフスキー:子供のアルバム - 24のやさしい小品、より
新しいお人形、甘い夢、ナポリの歌
05.チャイコフスキー:四季、より
9月 狩の歌、10月 秋の歌、11月 トロイカ、12月 クリスマス
<休憩>
06.ハチャトゥリアン:ワルツ(組曲『仮面舞踏会』より)
07.プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』からの10の小品、より
メヌエット、少女ジュリエット、
モンターギュ家とキャピュレット家、
マーキュシオ、別れの前のロメオとジュリエット
09.チャイコフスキー:花のワルツ(バレエ『くるみ割り人形』より)
<アンコール>
10.チャイコフスキー:こんぺいとうの精の踊り(バレエ『くるみ割り人形』より)
全曲ロシアの作曲家の曲というプログラムはおそらく初めてだろう。
得意のスクリャービンを封印したのはこのリサイタルの性格によるのだろう。
リャードフの舟歌は初めて聴いた。
6/8拍子は舟歌お約束だが、メロディーの乗せ方がおもしろい。
ショパンやフォーレとも異なる舟歌で、なかなかいい曲だった。
子どものためのものはクオリティが低いとは限らない。
優れた絵本は大人が読んでも楽しいのと同じ。
そんなことを改めて感じさせるように丁寧に弾かれたチャイコフスキーの小品だった。
ハチャトゥリアンのド派手なワルツを経て、プロコフィエフの名品。
いつもながら全く音が濁らない低音が見事。どんなに強い打鍵でも音が汚くならないのだ。
花のワルツはチャイコフスキー自身の編曲が音が少なすぎるとの理由で、彼女自身がオーケストラの譜面や東京六人組のアレンジを参考にして倍くらいの音を加えていったという。
アンコールも『くるみ割り人形』から。
こちらはピアニスト&指揮者として高名なミハイル・プレトニョフの編曲による。
今回も楽しいコンサートだった。
リサイタルなのに二階席で聴いたのだが、音の響きに問題はなかった。
上から見ていると、彼女の姿勢の良さがよくわかる。
子どもたちのいい手本になるに違いない。
さて、11月は東京六人組のコンサート・ラッシュである。
そして12月3日には恒例のゲーテ座でのリサイタルも決まった。
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