過熱する報道合戦によって、築地市場の豊洲移転問題に対する国民の理解が深まるなら結構なことだろうけど、実際は報道が加熱するなかで、捏造に近い報じ方も登場して、いかに豊洲が危険かを煽りたてている。
たとえば豊洲報道で先頭を突っ走っているのがフジテレビがやらかしたのが、スマホの広角モードで撮影した写真を根拠に、豊洲市場の建物の柱が傾いていると大まじめで報道したのでした。これって単に広角モードで端が傾いているだけだった。これでは視聴者は混乱する一方だ。
それでも、視聴者は“小池劇場”しか見てくれない。今開催中の国会中継に変わると、他局がやっている小池関連のトピックにチャンネルを替えられて、視聴率が途端に下がってしまうそうだ。
今日の読売新聞を見たら、東京10区での小池支持率は86%にもフィーバーしているという。これでは民進党は勝負にならないだろう。東京10区の補選では、記録的な敗北を記録して、蓮舫代表辞任に華を添える結果となるだろう。自民党だって脅威だ。
ただそんな熱狂のなかで、豊洲移転や、東京五輪開催準備問題が暗礁に乗り上げさせてはいけない。早く、現実的な落し所を求めたい。
【出典】テレビ局は豊洲の問題を煽るばかりで不正確なことも
http://www.news-postseven.com/archives/20161015_456960.html
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