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2016年08月01日22:20

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蓋然性の追究

■「首都圏に震度7」緊急地震速報を誤報 落雷が原因?
(朝日新聞デジタル - 08月01日 20:38)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4122742


  ■直近の特異日はいつか?

 地震には発生しやすい日がある。それを割り出した興味深い仮説がある。

が、その前に天体物理学の話におつきあい頂こう。

 地殻異変と、歳差偶力という力は密接な関わりがある。ではこの歳差偶力とは何か。

 ひとことで言えば、

 23.5°傾いている地軸をまっすぐに地球が立てようとする力を云う。

 もう少し詳しく書くと、太陽と月、地球で引き合う力は均衡し、安定している。そのため、地球は赤道面の膨らんだ部分を2つの力を合わせた方向に合わせようとして、地軸の傾きを直そうとする力の事をいう。

 しかし、この歳差偶力は変動していて、地球も何とか帳尻合わせをしようとして、形を変形させてでも直そうとする。或いはまた元にもどろうとする。地球の形が丸ではなく、厳密には一時的にしても、惰円であることは知られているが、それはこのような理由からである。ではこの地球が自らの形を変形させてでも力を安定させようとしている時、何が起きるのだろうか?

 この時に起きるのが先ず重力の異常変化である。地殻、マントルの流れに一時的にひずみが発生する。そこへもしプレートテクトニクス理論などで説明されていたような地殻の移動、マグマの圧力などで、元々ひずみが高まっていたところに歳差偶力の力の変動が発生したらどうか?

 ぎりぎりまで堪えていたエネルギーが歳差偶力の後押しで限界を越えてしまい、岩盤を砕き、或いは変形させて地震を生じさせることになる。

 この歳差偶力の変動などから、科学技術庁元審議官の井上赳夫氏はM.7.0以上の大地震、航空機事故が発生しやすい日を特異日と名付けた。井上氏によると特異日は144日、年間にあるという。

 「なあんだ。そんなにあるならば当たるに決まっているよ。」

 自分も井上仮説を知った時、最初はそう思った。

 しかし、次の数字をご覧頂きたい。数字はM.7.0以上に限定。

 1件・・・特異日圏・41%

 2件以上・・・特異日圏・63%

 3件以上・・・特異日圏・67%

 4件以上M.7.0以上発生した日を見ると、100%に跳ね上がり、全て特異日に該当してしまうのである。

 件数が大きくなればなるほど下がるのが普通だが、逆にどんどん上がっているのだ。的中率の高さに慄然とさせられる・・・。

 忘れられないのは、今年の4月16日に発生した熊本大地震。この日も紛れも無く特異日だった。
 
 では、8月1日はどうだったのか?

 対象外だった。とはいうものの、一カ月後の9月1日。この日は紛れも無く特異日。1923年9月1日に関東大震災が発生した。しかも井上氏によれば、特異日は天変地異だけでなく、事故も発生しやすいという。ちなみに1939年9月1日。この日は第二次世界大戦が勃発した日で、特異日である。人的要素が高いこういう事件も特異日と被るのは何とも不思議だ。人間すら歳差偶力に何らかの形で影響を受けている証かもしれない。

 直近の特異日は8月9日〜17日。確かにこの期間、昭和60(1985)年に御巣鷹山JAL123便墜落事故が発生している。

 警戒すべきはこの期間と関東大震災が発生した9月1日〜9日だろう。

■木村仮説による震源地のシミュレーション

 起きやすい日と可能性の高い震源地が分かっていれば、ある程度の対策は誰でも出来る。ということで、次は首都圏を襲う大地震(ここではM.7.0以上に限定)はどこなのか?

 琉球大の木村政昭氏は東日本大震災、まだノーマークだった御嶽山噴火、箱根の地殻異変、熊本大地震を予知した地震学者である。彼の予想の方法は独特で、一定の規模(マグニチュード)が起きた場所を点で記す。その点で囲まれた地域を「地震の目」と呼び、その白目がM.7.0以上の所謂「大地震」の震源域となる可能性、周辺地域に大地震を誘発する可能性が高い地域とする予想を続けて来た。彼の予測では意外にも政府が心配しているような南海トラフ地震は2025年くらいまでは出て来ないという。流石にここまで的中するとその的中率に慄然とさせられるしかないが、次は一体どこが危ないのか大変気になって来るところだ。

 果たして首都圏を襲う地震の震源は東京湾なのか、それとも・・・。

 ここでは首都圏がテーマなので、他の地域は割愛したい。

◆関東・・・小笠原周辺(〜2018)、フィリピン海と太平洋プレートとの境目付近。予想規模M.8.5。2015年5月30日起きたM.8.1の地震はこの区域の地震の目とは無関係。箱根の地殻異変はこの時のプレッシャーだという。彼は富士山噴火もこのプレッシャーで十分起こり得ると言っている。

 数々の地震を予想して来た木村氏の分析は信憑性が高い。

 そう考えると、矢張り東京湾を震源とする巨大地震が起きる可能性は低い。といって、安心は禁物のようだ。彼の最新の分析では、南海トラフ地震よりも、熊本大地震のパワーが南西に向かって進んでいるので、熊本大地震に触発されるように、この地域を震源とする大地震が発生する可能性が高まって来ているとのことだった。私個人が心配しているのは、津波である。特に小笠原付近でM8.0クラスの大地震が発生した場合、津波が南から襲って来るのは目に見えている。23区はゼロメートル地帯が多い。10メートル程度の津波でも致命的なダメージを被ってしまいかねない。

 起こらない事を祈りつつも、対策と準備は怠りなくやっておくことが重要だろう。

 もうこれ以上犠牲者は出したくない、その共通の願いに近づくために。


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