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2015年05月07日19:54

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「白河夜船」@テアトル新宿

安藤サクラ×井浦新が不倫の恋人役exclamation ×2これは観に行かないわけにはいかないでしょうダッシュ(走り出す様)ということで。休日前の仕事終わりで新宿へわーい(嬉しい顔)

交通事故により植物状態になり、永遠に眠り続ける妻(竹厚綾)を持つ岩永(井浦新)と不倫を続ける寺子(安藤サクラ)。ある日、"添い寝屋"をしていた親友のしおり(谷村美月)が死んだ。その衝撃と不倫の不安で、眠りがどんどん深くなる寺子だったが…。

吉本ばななさんの原作本は中学時代からちらちら読んでいて、「キッチン」、「哀しい予感」、「TUGUMI」など、特に初期の作品はたいがい押さえているはず。今作「白河夜船」も読書リストにバッチリ書いてあったんだけど、内容を全然覚えていなくて、ある意味まっさらな気持ちで観ることができたんだけどあっかんべー

ああ、映画を観たなぁとしみじみ感じる作品。面白いか?と問われると難しいが、役者陣の静かな熱演も手伝って、ぐぐっと物語に引き込まれた。不倫の恋と一番近しい友達の死で精神のバランスを崩した女の子が不安や孤独、苦しみから緩やかに再生していく物語。まあ、楽しくはテーマではないよね。

サクラちゃんはさすがの一言。セリフもあんまり多くないし、ひとりのシーンもめっちゃ多くて、その表情や動きだけで感情を表すことを多々要求されているんだけど、きっちりみせてくれる指でOK虚ろな目、布団を脚で挟んでベッドで丸まる姿、彼からの電話携帯電話で一気に和らぐ表情など、何気ないシーンも印象深かった。

対する井浦さん。ずるいよねぇ。でも、恋をしてしまったらしょうがないのか。意思の疎通のできない妻。出逢ってしまった寺子という存在。どちらにも誠実であり続けようとする姿がなんだか悲しいけれど、妙な説得力で憎めなくて。。なかなか難しい役だと思うけど、さらりと演じているようにみえるのがすごいexclamation

寺子にとって重要な存在である親友のしおりを演じた谷村さん。これまた、添い寝屋なんていう変わった仕事をしていて、ある日突然、自ら命を絶ってしまったという設定だから、つかみどころのないキャラクターだけれど、実在感があって素晴らしかったぴかぴか(新しい)

お休み前の夜夜なんだか文学的な作品にどっぷり浸かって、ふわふわした気分で帰宅。たまにはこういうのもいいんじゃないかなウインク
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